GWで家にいると家族との時間最優先のためブログが書けず、と言って仕事の日も忙しくてなかなか書けず結局いつまでも投稿が進まないと言う…😓

この投稿も通算で5日以上かかって書いてます。


※ティ(英語ではTi plantと書かれますが、TiはKīの学名としても使われてるのでここではカタカナ表記のティとしています)

また今回のタイトルは便宜上『ティーリーフ』と書いてますが、私はティリーフと伸ばさないのを推奨しており又ティリーフもレイメイング時にとける花材としての呼称と考えております。



さて、色々と前置きが長くなりましたが本題へ。


寒さにはあまり強くないコルジリネ・フルティコサ系の品種ティはどうしても室内観葉植物として扱われるのですが、今回は出来る限りお外で育ててみましょう。を書いていきたいと思います。


  ティも紅葉?

紅葉言うと我々日本人には冬に真っ赤になる紅葉が1番分かりやすいですが、その紅葉のメカニズムの1つにアントシアニンの働きがあります。

このアントシアニンが活発になると赤くなるそうですが、なぜそのアントシアニンが活発になるのかはまだ不明らしいです。


沖縄で撮影の緑葉と赤葉のティ


紅葉と聞けば寒くなる時になる現象ですよね、でもティに関しては寒さだけが紅葉の条件でないようです。


ティも寒くなると綺麗な色になり、夏は地味な緑色の葉が真っ赤になったり白い斑入りになるとInstagramで知り合えた沖縄の生産者さんから教えてもらいました。

実際ウチのティ、推定品種レモンレッドエッジも冬になると物凄く綺麗な白い斑入りの葉になりますが、真夏に出た葉はその白い斑入りの葉ではありませんでした。

左:冬の間に出た葉  右:去年の夏に出た葉


しかし白い斑はアントシアニンとは直接関係なさそう…では肝心の赤葉系はどうか?
去年までは我が家の赤葉系の品種でしっかり生育してるのはメルカリで『アトム』として購入した1品種だけでした。
が、この『アトム』は2本で売られていたので生育場所をそれぞれ変えていました。


5月現在、かなり良い色です


因みにこの『アトム』と言う品種はネットで調べるとウチのとら全く同じ色、形の物が見つからないぐらい様々な個体が出て来ます。

これは生育場所の環境差ではなく、これまた日本園芸界お得意の流通名と言うやつで、しかも数種類の赤葉系品種が『アトム』として出荷されているのではないかと思っています。


そして海外のネット販売ページで『ハワイアンボーイ』と言う品種名で売られていたのが、ウチにある『アトム』と同じ特徴を備えていたので同一品種であると思いました。

なので今後ウチのブログではハワイアンボーイと言う品種名で記載します。

(ただハワイアンボーイも他にはヒットしないんですが…)


で、そのハワイアンボーイは2022年は室内管理でそのまま越冬。

2023年の春から1鉢は引き続き室内の窓際、もう1鉢は庭に置いていました。

結果的には夏までに室内の方は葉の色がどんどん緑色になり、庭の方も色が抜けては来てましたが室内の株よりは赤い感じでした。


6月、左が庭管理で右を室内管理に分けます。

この時点では両株とも寒さの影響でそこそこ赤いのですが…


9月、庭管理のは黒鉢に植え替え。
両株ともかなり成長して葉が増えましたが、室内管理だった方は特に下葉が緑色になってしまいました。

11月、元々室内に置いてた方は数ヶ月庭に出したので多少は赤くなりましたが、違いははっきり確認出来ますよね。


やはりこの差は日照条件だと思います。

NHK趣味の園芸で講師として登場される某熱帯植物栽培家さんもご自身のYouTubeで日光にガンガン当てれば綺麗になると仰っていましまが、まさにそのようですね。


  赤葉系品種の現状

去年は赤葉系の品種がかなり増えたので、それらも見てみましょう。


この写真に我が家のハワイアンボーイ以外の赤葉系品種が3種写っています。


アンティ・ルー(推定)



沖縄からやって来た赤葉のティで、広葉タイプで少し葉が波打つ感じが特徴。

1番似てる品種はアンティ・ルーだと思います。


沖縄からは葉を落としたトップカット、根なしの棒状態で来ましたが3本届いた中で1番早く速攻で発根し、芽がでるのも1番早かったです。

赤味も比較的早いうちから付いていました。

やっぱり幹が太くてしっかり育ってる個体の方が発根やその後の生育も良いです。

幹が細いと発根した後に腐ったり、枯れたりのダメージが出て結局ダメになってしまうのが経験上多いです。


因みにこれが同じ場所の同じ品種で、カットされる前のお姿。

けっこうウチの株も同じような状態になって来ましたね。

 

カウアイ・ローズバド(推定)

前々回も紹介したカウアイ・ローズバドは芽吹いた後に根腐れだったのか、一度調子を崩してかなり葉が入れ替わりました。

冬の間に出てた赤く色づいた葉よりも、現在は外に置いてからの葉の方が多くなってますが、赤味はあります。

1番新しい展開中の葉も赤く色付いています。

これはやはり気温だけが条件ではない事を証明しています。


因みに沖縄からやって来た時は緑が強かったです…ってか葉っぱ大きかったな〜!


タータン(クィーンスポット)

日本での流通名はクィーンスポットと言い、一部で売られているカプチーノと言う物もこれと同じようです。

ただクィーンスポットにしてもカプチーノのにしても色はもっと暗く茶色に近い色で縁は緑ではなく白っぽい色なのです。

下の写真が沖縄からやって来た時の写真ですが、今の色は同じ物とは思えないぐらい赤くなっています。


これはクィーンスポットやカプチーノと同じように見えるのですが、この品種は寒さより日当たりの良い場所の方が綺麗に色付くのでしょうか。


リリノエ(推定)

こちらはまず沖縄から届いた時の写真から見て頂きますが、とても綺麗な赤と言うかピンク色の葉で、しかも広葉タイプでした。


残念ながら葉付きで届いても根がない状態だと、我が家の環境では根が出る前に葉はみんな枯れてしまいます。

リリノエも同じく1枚の葉も保たず結局はトップカットの状態からスタートになりました。

しかしながら元々太くて立派だった株なので、やはり発根は早くしかもトップカット後はなんと3カ所から芽吹きました!

普通はトップカットしたすぐ下の辺りから両側に2芽出ればラッキーなのですが、このリリノエは株元からも芽吹き3カ所から葉が出ています。


しかし今回ピックアップしている赤味はと言うと、置き場所が庭でもまだ日当たりが良くないのかあまり赤くなっていません。

今後また追加レポートします。

それによっては品種名が違う物と判明するかも。

因みにこの撮影はGW休み中天気の良い日に撮り忘れていたので、部屋の中に持って来て撮りました。


原種フルティコサ?

ウチにはハワイアンボーイのオマケとして付けてくれた謎のティが1本あります。

葉の縁と葉柄は赤いものの、生育が遅いくせに葉の痛みが早くなかなか成長せず、寒さでも色が変わる事のなく一向に品種名を推測するのも難しかったのですが。


最近実はこれは原種のフルティコサではないかと思い、直射日光に当てれば赤い葉が出るのではないかと考え庭に置いていました。

⬇️

どうでしょうか、相変わらず葉の痛みがあり未だ葉が繁る事がありません。

しかし庭に置いてから、既に出ていた葉も徐々に色づき始めてこれからの新芽はけっこう赤い感じがします。

こちらもまた季節季節で追加レポートしてみたいと思います。


と言う事で、ウチの庭の日当たりがそんなに良くないので思うほど結果が出ていないのですが、確実に寒さだけが赤くなる条件ではない。と言う所は証明出来てると思います。


お手元に切花用だったティを鉢植えで育ててる方がいらっしゃいましたら、葉焼けを恐れずに直射日光ガンガン当てて見てください。

今までに見た事ない綺麗な葉が出てくるかもしれませんよ〜


  コルジリネでも…

追加!
今回なぜコルジリネと書かずにあえてティと書いたか、それはコルジリネでもオーストラリス系の赤葉品種には当てはまらないからなんです。

一般的にレッドスターと呼ばれるこの細葉で葉柄を持たない品種は他にもプルプレアと言うのもあるそうです。

この辺どれがレッドスターでどれがプルプレアかは分からないのですが、こっちの系統には直射日光ガンガンだと色が逆に褪せてしまう物があると言う事です。

上のウチのレッドスターもここは半日陰と言うかほとんど直射日光は当たらない場所、明るめの日陰って感じですが綺麗な色です。


千葉県木更津市内の大株。

ほとんど色が抜けてしまっています。


船橋市アンデルセン公園内。

こちらも日当たりの良い場所ですが綺麗な色です。ただ通年ここに置いてるのか、はたまた設置したばかりなのかは不明。


九十九里浜、片貝漁港海の駅。

こちらは下葉の色が褪せています。

軒下なので低い位置からの日差しで褪せた?


マザー牧場内の大株。

こちらも下葉がかなり色が抜けてますが、上のほの赤色も抜けつつある赤色ですね。


と、過去に撮り溜めていたレッドスター系になりますが、フルティコサ系のように直射日光で赤くなると言うよりは褪せてしまうと言えると思います。

ウチのご近所さんのは1日中日が当たる訳ではないのか、下葉は緑色になってても上は赤を保っています。

ある程度の日向の場合は耐性が付くのかもしれませんが、1日中日当たりの良い場所はこのレッドスター系はお勧め出来ないと思います。