先週の月曜の園芸作業の内容をまだ書き終えてませんでその続きにはなりますが、まだこのブログでは書いてなかったエリアについても書いてみたいと思います。


  玄関上の園芸

今回のタイトルにも書いている玄関上とは?

それは安普請建売住宅のちょっと変わったデザイン?構造により生まれた我が家、この分譲地の家々のデッドスペースの事なんです。



ちゃんとした出入り口がない、玄関ポーチの上のスペースがなんか勿体なくて。

窓はありますが、高さがあって普通には出入りするのは困難💧


通りからもよく見える場所だから、そのうちなんか置こうとは考えてまして。

で、そこに植物を置いたら素敵じゃないかー


玄関ポーチの上からお花でも垂れで咲いたら素敵だよねーとか、蔓性植物で葉っぱの大きなのが垂れていたら格好イイな〜とかもうほんと色々考えたのです。


が、頻繁に出入り出来る所でもないし、風を遮る物はない暑さ寒さに強くて、水も基本的に自然にまかせたまま。

物凄く過酷な環境…💧


そんな所で植物を楽しむには、そして南国感を演出出来る物は〜!?

と色々考えた結果、耐寒性•乾燥共に耐えられる植物はユッカとソテツでした。


  ユッカ

ユッカと言う植物、最近ではロストラータやディスメティアーナなどドライガーデン向けの物や、古くから国内で植えられて来たアツバキミガヨラン(グロリオサ)など外用の庭木として人気がありますが、元々園芸業界的には『青年の木』として有名なエレファンティペスが主流でした。


グロリオサとロストラータを使ったドライガーデン風植栽


エレファンティペスは最近だと『マヤツリー』なんて流通名を付けて幹太の物が売られてたりもしますね。

今回はこのエレファンティペスを単にユッカと記載していきます。


そんな一般的には観葉植物として売られているユッカですが、元々は太陽の下、ゴツゴツした岩だらけの荒涼とした砂漠のような所に自生する植物なので、日当たりが良いと言っても部屋の中で育てていると、葉が徒長します。


と言っても草花のように、枝がヒョロっと伸びるのではなく、葉がダラリと長く垂れるのです。

妻と世帯を持って初めて買った植物は妻が欲しがったこのユッカでした。

お迎えした時はこんなに葉が垂れていませんでしたが、室内光では足りずこんなまるでドラセナ・カンボジアーナやハワイのドラセナ、ハラペペのようになっていました。


このユッカ、大きくなって葉も茂り株幅を取られるようになった為に少し厄介物になりつつあったので、玄関上に新しい物を買うのではなくこのユッカを使う事にしました。


澄んだ青空に、濃い緑色のユッカが本当にドラセナのような姿で緑のない我が家の表側も南国感を出してくれました。



  ソテツ

我が家には既に庭に1株のソテツを植えていましたが、玄関上のユッカだけでは物足りないので、耐寒性には折り紙つきのソテツも横に置きたくて、親友に相談をしました。


親友は高校時代の同級生で、生業は植木屋さん。

主に個人宅の庭木の剪定を行っています。

そこで、要らなくなったソテツなんか無い?と。


厚かましい相談と言うかおねだりですが『庭終い』なんて言葉も言われる昨今ですから、どこぞのお宅で庭木減らして行き場のなくなったソテツがいないかと思った訳です。

なんせ買うと高いですから。


そしたらなんとタイミング良く有ると!

大きな親株から離した子株でまだ根もろくに付いてませんが、鉢に植えて準備してくれました。


数ヶ月後


どうです、この立派なソテツは!

根を出してすぐフラッシュまでして、ウチの庭に植えてるのより立派で本当に驚きました。

これを玄関上のユッカの横まで持っていくのが本当に大変でしたが…😅


あれだけ立派でも玄関上に置くとまだ高さが足りなかったですが、葉が大きく一気にゴージャスになりました♪

これでも親友曰く葉の短いタイプらしいです。


  過酷な環境下にて

ソテツも自生地もどちらかと言えば荒涼とした、痩せた土地。

乾燥には強い、ユッカも強い!

と思いはしたものの、2023年の夏も相変わらず暑った。雨も少なかった夏でした。

ので、大体2週間雨が降らない時はお水あげに行きました。


この写真でダメージが分かりますでしょうか?

ユッカは葉の色が抜けて薄緑、そして葉が細く見えませんか?

よく日が当たる所の葉ほど、巻いています。

これはおそらく水分の蒸散を防ぐ為に自ら葉を丸めて防御していると思われます。

同じ現象が海浜植物のナウパカ・カハカイやトベラで見られます。


またソテツは一部の葉が黄色っぽくなってますが、これは葉焼けに近い症状だと思います。

よく街中のソテツでも見られますが、水分が抜けて来た葉に強い光が当たる事でそこが焦げているのだと思います。


また冬には積雪もありましたが、雪おろしなんかもしませんでした。

そして夏以降は水やりにも行きませんでした。


  お手入れ


と言う事で夏の暑さや直射日光、冬の雪や寒さに当てられ続けた結果かなり痛みました。


下から見ても痛々しいですよねぇ。

とは言え、鉢植えのまま放置し、養生もせずにお水やりにも行かずの越冬成功に大きな意義がありました。


ユッカの葉は先っぽから枯れ込み葉がかなり有りましたし、折れ曲がっているのもありました。

しかし鉢物で去年までかなり長い間室内管理していた株でも外で冬越しが出来て本当に良かったです。


そんな中でもソテツはあまり痛みがなく、かえって庭に植えてる方が葉に痛みが出ています。

それは寒さのせいですかね、だとするとこの玄関上は案外冷えなかったのかな。


因みにソテツは高さを出すためと、鉢底は地べたより少し浮かせた方が良いと言う事で、花壇用のレンガを鉢台のように使っています。


一応ご近所さんが写ってしまっているので少し処理をしましたので、見辛い点はご容赦下さい。


ユッカは折れたり、焼けたりの傷んだ葉の中でも短くピンと立っている葉がありました。

これはここの環境下において出て来た葉です。

本来のユッカの葉の姿にかなり近いと思います。

なるべくこの葉だけを残して後はカット!


と言ってもハサミはなるべく使わず、ティコウカと同じように下から古い葉を剥がして行きました。


下から見上げるとかなり寂しくはなりましたが、これぞユッカ!と言った感じですね。

南国感はなくなってしまいましたが…😅




最後に外に地植えされているユッカを。

実はけっこう街中に地植えされたり、鉢植えのまま置かれたユッカがあります。

それは皆葉がツンツン放射状に伸びて、古い葉も垂れてはいますが、上の方のまだ室内管理してた頃のユッカのように葉の途中から垂れてはいませんよね。

色もあんなに濃くはないです。

これが自生に生えているユッカにかなり近い姿だと思います。


我が家の玄関上のユッカも数年後にはこのようなツンツンヘアーになってるのでしょうかね〜