今回はタイトルが少々挑戦的ですが、庭木の話しです。
コニファー好き、生産業者さんから怒られそうだけど、どうせそのような方々はこのブログに辿り着かないか😅
今回はいつもより、思想強めです!
近年戸建て住宅界隈にはオシャレな家を建ててくれる業者さんが増えました。
以前は外国風の家と言えば『輸入住宅』と言って北欧風、北米風、南仏系、英国風と私も憧れるような素敵な家の一大ジャンルがありました。
そして今は北米風からさらに西海岸系、ハワイ系の所謂サーファーズ住宅を謳う業者さんが出て来て超オシャレな家を建ててくれます。羨ましい!!
ここは道の駅の植木販売エリアのお庭の植栽例
そんなオシャレな住宅なんかの広告とかHPを見ててガッカリ来る事があります。
それがその家の植栽。
ココスヤシを植えるのはもう耐寒性の問題で仕方ないとして、シマトネリコも正直うーん。
1番ガッカリなのがコニファーなんですよ。
コニファーと言うのは針葉樹です。
寒さに強い、外国感の強い庭木なんで洋風のお庭には必需ですし、一般の住宅でも目隠しや生垣で古くから使われてる定番の庭木です。
が、自生地が北半球なんです。
んで、私がやりたいのは南国風ガーデンです。
南国にもナンヨウスギと言う針葉樹があり、ハワイでもクリスマスツリーにナンヨウスギの仲間を使ったりします。
見た目もユニークでイイんです。
でも観葉植物として流通しているナンヨウスギは高価です。
そして何より耐寒性の問題があります。
都内でおそらくナンヨウスギの一種の大木を見た事ありますが、都心です。
鹿児島県指宿市では街路樹だそうです。
でもウチは氷点下5℃まで行く時は行くプチ寒冷地、外での越冬は無理でしょう。
ナンヨウスギは使えません。
では南国風ガーデンで使える庭木は?
我が家のお庭は安売り建売住宅なのでオマケ程度の狭く細長い庭なのであまり庭木、樹木は使ってませんが今回は2つの樹木をお勧めします!
ユズリハ
学名:Daphniphyllum macropodum
日本の在来種で東北以南から沖縄にかけての分布と言う事で耐寒性ゾーン9aの地域なら耐寒性的には問題ないと思います。
お勧めポイントとしては、まず葉の容姿。
葉脈がはっきりした大きな葉で枝の先端に放射状に展開する姿はまるでツピダンサスやプルメリアです。
しかもユズリハは葉柄が赤いのも南国感があってイイ感じです。
大きく成長すると、葉も濃い緑になって、葉柄の赤とのコントラストがたまりません!
1番手前にユズリハがありますが、南国植物達と一緒でバッチリ馴染んでますよね〜
サンパラソルやカンナと言った熱帯花木ではなく、ティと合わせてもバッチリ👌
これが本州に普通に生えてる樹木とは思えません。
ただユズリハの欠点とすれば、高木なので植える場所を考える必要があるのと、高木のくせに日陰が好きと言う事。
そして冬に葉が垂れる事がある点です。
千葉県各地のユズリハを観察していると、全部が全部でないのですが、新芽部分を残して古い葉が下に垂れます。
まぁこう言った点が名前の由来であり、縁起の良い植物とされてるのですが。
ピンと葉が張ってるのは勿論ですが、個人的には葉が垂れてる状態もそれはそれでユニークな南方植物にも見えます。
因みに日陰の方が好きと言うのは知らなかったのでウチのユズリハは2023年の夏に直射日光ガンガンの場所で葉焼けからの根までやられて天に召されてしまいました。。。
鉢がセラミックの通気性は悪いみたいで、鉢の中も高温になり根がやられてしまいました。
特にまだ株が小さいウチは遮光などが必要ですが、管理さえ間違わなければ南国風ガーデンの庭木としてお勧めです。
自然のユズリハは日当たりガンガンの所に普通に生えてるんですけどねぇ。
イヌマキ(ラカンマキ)
こちらも在来種の庭木です。
実は常緑広葉樹です。
えー、針葉樹ってコニファーじゃん!?
あー、コニファーの明確な定義ってのはないんでしょうが普通コニファーには入らないイヌマキです。
ってか所謂普通のコニファーとは全然違います。
千葉県内ではめちゃくちゃ普通に使われてる庭木で、生垣や玉散らし仕立てが普通です。
とは言え、よーく見ると葉はオリーブや前に紹介したアアリイ(ドドエアナ)みたいで格好イイです。
これはアアリイ(ドドエアナ)😆
これはラカンマキかな
せっかくオシャレな西海岸風、ハワイ風な家を建てたのに必要に迫られてコニファーで目隠し…
をするならこのイヌマキにしましょう!
コニファーの思想以外の欠点として、中枯れがあります。
街で目にした事あると思いますが、大きなコニファーの内側がまっ茶茶に枯れてる事。
下手すると半分側全部茶色に枯れてるコニファー、見た事ありません?
そう、コニファーって蒸れだったり、日照不足で一部が枯れる事多いんです。
そうなるとせっかくのオシャレな住宅が興醒めです。
その点イヌマキはそんな事ありません。
剪定にも強いからガシガシ刈っても枯れません。
ただイヌマキより小さなラカンマキは寒さに少し弱いそうなので、あまりにも寒い地域では枯れこむ可能性あるのでイヌマキが良いですね。
日本、特に関東地方では生垣に刈られた四角い樹形や玉散らしの仕立てで和風のイメージしかないですが(少し前までの自分も!)、実はハワイの造園家さんにはブーゲンビリアやドラセナと同格で生垣用の庭木としてお勧めされています。
ブーゲンビリアやドラセナを生垣にって発想が実にハワイですけどね💦
まぁ元々温暖な場所が好きな植物なので、自然樹形で育てれば他の南国植物達ともバッチリ合う庭木です。
しかも著作権の都合上写真は載せられないのですが、新芽が赤くなる『匝瑳』や斑入りの『ミウ』と言う園芸品種もあり、特に『匝瑳』の赤い新芽はまるで花が咲いたか、ティなのか!?と言った美しさなので現在購入を考えていています。
以上、思想強めの庭木紹介でした。
次回も対コニファー戦として、「在来種なんか植えたくねーよ!」と仰るもっとオシャレさん向けに書いてみます。