日々、あれこれ起きているが…


隙間時間になるべく読書を心がけている。


休憩時間や、電車の中、ジムのレッスン待ちにも…


今日は35年ぶりに再読した有吉佐和子さんの

「複合汚染」


実はこの本、35年くらい前に読んだのですが、内容を忘れてしまったので再読しました。20代だった自分か当時、持った感想は選挙の話だと思ったら公害の話になっていて不思議な小説だというものでした。ただ、公害について関心は持ったのでしょう。その後の中国でのレポートなども立て続けに読んだため、内容がごちゃまぜになって記憶されていました。これが朝日新聞に掲載されていた頃は昭和49年とありますので、私が13才の頃です。私は猛毒の農薬だらけのもの、汚染された魚、肉を食べて育ったわけです。小学生時代は光化学スモッグでしょっちゅう体育の授業が中止になっていたのを覚えています。
この小説がベストセラーになって、日本でも有機農法が増えていったそうです。子供時代、拒食症かと思うほど少食だったのはラッキーだったのかと思えてしまいます。
これは過去の話ではありません。現在進行形です。次世代に伝えていかなければならない小説だと思います。そして、政府の発表を鵜呑みにしてはならない、それには知識やたくさんの情報を持ち、アンテナを張っていかなくてはいけません。有吉佐和子さんはもう、いません。昨今のコロナワクチンのことを知ったら度肝を抜かれたのではありますまいか。今は新聞小説でそういう知識はなかなか得られませんね。そういう私も6回もワクチンを打ち、副反応に苦しみました。政府を信じたのです。
最初の選挙の話は光化学スモッグ、自動車の排気ガスについての導入だったのだと思いますが、内容は興味深かったです。市川房枝さんの応援演説をする有吉さんは、市川さんを応援する青年グループのハンサムなリーダーに立候補させられそうになり、警戒心を持ちます。そのハンサムな若者、青年が若かりし日の菅直人さんだということに、この作品が50年前のことを書かれているという、時の流れを強く感じました。私の知っている菅直人さんは中年以降のおじさまでしたからね。
環境問題に関心を持たざるを得ない心境にさせられます。幅広い世代の方々に読み継がれていってほしいです。