オーララ!はやっぱり素敵(オーララ!)
パンジー・ビオラも出荷の最盛期!お店にも各地からたくさんの種類のパンジー・ビオラが入荷しています。
とにかく毎年のように品種が増える、同じ品種でもグレードが上がる、新しい方が育種を始めるなど、作る側、求める側のその熱気には圧倒されるばかりです。
どれを連れて帰ろうか、迷う、悩む…。これができることが“豊かさ”であり、“幸せ”ということかもしれません。
さて、私は原稿書きでおしりに火が付いた状態。ある作家さんが、「(執筆は)完全燃焼すると後が出なくなるので、8分ぐらいでいったん引いたほうがいい。余力があるほうが回復が早い」と話されていました。
本当にそうで、ずっとPCに向かっていると疲れるし、気も滅入る。と、なると筆も進まない。で、最近はこの言葉を実践しています(笑)。
そんな時に眺めるのが、エボルベの“オーララ!”です。
オーララ!
フランス語で驚いた時や感激した時に発する言葉になります。日本語だと「うわあ!」とか「あらまあ!」とか「やばい!」の意味になるでしょう。
反転咲き。この花型はコウロギノブコさんが世界で初めて完成させた花型になります。
オーララ!は、そこにインスパイアされて、大牟田さんなりの反転咲きを作ろうと試みたもの。
「育種は人と同じものには価値がない」のですから、やるのであれば自分なりの視点を射持たねばなりません。
それが、エボルベカラーで、パンジーサイズで、でした。
見事にエボルベーカラーでパンジーサイズです!
パンジーが初めて日本に入ってきておよそ160年、平成の時代に日本人の花になり、令和ではパンジーはここまでの進化を遂げました。
おそらく、これがパンジーサイズではトップに位置する花でしょう。
わあ!
あらまあ、なんという花型でしょう!素敵!ヤバい!(笑)
これだけでもすごいのに、エボルベはさらなる時点に向かっています。
丸弁フリル反転咲きを目指しての交配。目指す花は来年には見られるかもしれません。
その名前のとおり、進化し続けれるのがエボルベですから!(笑)
エボルベの反転咲きは他にも数タイプあって、こちらはビーコンやや細弁のタイプ。これはこれで素敵!(笑)
側弁が大きくなり、唇弁の下まで潜り込んたバードフェイス。イメージとしては、ブラウンオーキッド、ブラウンカトレアみたいなところかも。これもヤバい!(笑)
反転咲きの世界は、完成したように見えましたが、まだまだ始まったばかりですね。
さてさて、エボルベは他にもこんな変異が出ています。
一見すると、ホワイト小ブロッチホースフェイス。
このさほどの個性もない花が咲き進むと…、
薄く絞りが出てくるという…・。こんな不思議な花、初めて見ました!
まるで「あぶり出し」です。この言葉知っている人は年がばれます(笑)。この形質は追及すると面白くなるかもしれませんね。
見事な八重咲
遂にパンジーにグリンアイ(左)登場かっ!
いえいえ、よく見てください。これ、花の裏側で、緑は萼なのです。
動画の貼り付け方が分からないので、後ろから正面へ回り込み(笑)。
後ろ
横
そして、正面。
めしべがあるのでこちらが正面だってことが分かりますね!
正面よりも
後ろが美しい!。いわゆる「バックシャン」ですね、これも分かる方は年齢がばれます(笑)。
実はこれ、反転咲きの八重咲なんです。
八重咲も日本で完成された花型ですが、その後の進展へのヒントがありませんでした。でも、今回こんなヒントが見つかりました!
終わりってないんですね!日本のパンジー・ビオラまだまだ進化します!(笑)