花夢セレクション
11月もいよいよ後半へ。次第に気が焦ってきます(笑)。
さて、今期はパンジー・ビオラが大人気とのこと。お店にも近県からわざわざ訪ねてきてくださる方もいらっしゃいますし、東北の方からも問い合わせをいただいたりして、その熱さを感じています。
都市部の園芸店さんのスタッフさんと話す機会があり、都市部はより熱くなっている様でした。
何でこうなっているのか疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは平成の積み重ねが一気に花開いたのだと思います。きっと、そうです!みんな、魅力を伝えるために頑張ってきましたから!(笑)
そして、育種に挑戦される生産者さんも増えてきました。
その一人が、鳥取の花夢(かむ)園芸の米増誠治さんです。
花夢セレクションは米増さんのビオラのブランド名。
かなり以前からパンジー・ビオラの交配にも取り組まれていました。共通の花友さんを通して知り合い、種をお分けしたところそこからさらに進化して、本格的な販売が始まりました!
数年前から作品展に参加していただいていますが、確実に米増さんの世界があります。それがうまく表現できないのがもどかしいのですが・・・。
オルフェオ
深い色のビーコンカラーのビオラ。
フラッシュ
この芸の細かい絞りがお分かりでしょうか?
カスタディーヴァ
オペラに題材を得たネーミング。命名は吉谷桂子さんです。ピコティの幅は個体差があります。米増さんの代表品種のひとつです!
チェンジングピンク
かつてコウロギさんのところで出たベイン?を彷彿させるものです。
そして、新たな模様の「シャビー」。
シャビー
シャビーとは「シャビーシック」の略でファッション用語の一つ。「上品な汚れ」の意味で、新しいものを汚して古めかしく見せるような行為もそう呼ばれます。ジーパンのダメージ加工もその一つです。
花色のつなぎ目に注目して下さい!
はっきりでもなく緩やかでもなく「がさがさ」「、ざらざら」した感じで繋がっています。この部分が「シャビー」。
ジーパンのダメージ加工のイメージからこう呼ばれます。
新たな模様の発見!こんな模様を拾えるのが米増さんなんですよ。確実に世界があることがお分かりでしょう。
で、それをしっかりと見付けてレジに持ってこられるお客さんがいらっしゃるんですから、こちらも凄いです(笑)。
そして、この「シャビー」はさらに進化しているのですが、それはまだまだ内緒です(笑)。
さて、そんなまだ名前もさほど知られていない米増さんの元へ、どこから情報を得たのか業者さんが仕入れに。
帰った後を見たら、特定の品種がごそっとなくなり、交配ラベルが付いた苗も抜かれていたとのこと。
ラベルが育種をするものにとってどんなに重要なものかは先日話したばかりです。
ご本人は唖然、茫然・・・。
育種家さんの想いや心情に添って、その花の魅力を伝えてきた販売店さんの努力。それがあって今があるのです。
令和になっても、まだそのような業者さんがいらっしゃることにビックリ、本当に残念でなりません。
でも、一回やったら二度目はない。と、言うことで大丈夫みたいです(笑)。
花夢園芸さんに注目!その世界をみんなで探ってみましょう!!
こんなことがあると、紹介していいのか迷いますけれどもね・・・(笑)。