今期、第2回ブリーディング講座を行いました。 | ROKA BLOG

今期、第2回ブリーディング講座を行いました。

8月の27日は待ちに待った口蹄疫の終息宣言が出されました。

いやー、長かった。ほっと一息が付けました。宣言を受けて自粛だったイベントが目白押し開催。復興までの道のりは長いですが、徐々に活気が戻ってきました。うん、宮崎はやっぱりこう元気でなくっちゃ!!


全国の皆さんから多くの義援金や多くの励ましのメッセージを頂いて本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。


どうぞ皆さん、一度宮崎へお越しください。心より感謝の気持ちを込めておもてなしいたします。


さて、そんな中、今期第2回目のブリーディング講座を行いました。


内容は

1.採種状況の確認

2.種子についての話

3.種播きの実際(種播き、発芽までの管理等)

4.育苗(移植、追肥、病気対策等)

5.質疑応答


今回は2名の方が参加して下さいました。

ROKA BLOG-第2回ブリーディング講座

今年は天候不順で私も交配、採種に例年になく苦労しました。交配しても結実しなかったり、結実しても熟す前に腐ってしまったりと大変。参加者の方も同様だったようです。


そんな大変な状況の中でもいっぱい種を採られていて、その熱意が伝わってきました。

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種子を確認させていただいて、市販種子と自家採種種子の違いの説明。

自家採種分は発芽率や発芽勢など市販種子と違うことを理由を踏まえて説明しました。

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そして実際の種播き。

今回はタキイさんの種播き培養土を使用。覆土には宮崎焼土を。発芽時、種が浮きあがるのを防ぐには焼土ぐらいが一番いい重さとなります。


発芽までは腰水で管理。発芽した後は薄い液肥で肥培管理。立ち枯れ病が出たらすぐに移植。

ROKA BLOG-第2回ブリーディング講座

そして適期(本葉2枚程度)になったら移植。その後の管理の説明。


移植用の用土は「ホームセンター等で売られている100円程度の培養土を使うと間違いなく失敗する」と話すとお二人とも「あれは使えない」と即答。いろいろ勉強されていますね。さすがです!


あと記録の重要性。

播種記録、選抜記録等、別に記録しなければいけないですけれど、それが誰にも真似できない自分なりのレシピ、色の配合表になります。面倒でも付けなければいけません。


お二人とも「今からどんな花が咲くのかワクワクしてる」と話されます。そう、そのワクワク感が大事なんですよ。花が咲いたらもっとワクワクしますよ。


お一人の方は定年後の楽しみとしてオリジナルの販売をするのが夢。

それをご主人に話すと笑って相手にしないと言われていましたが、素晴らしい夢です。その夢、応援します!大丈夫、素晴らしいオリジナルができますよ。


今期最後のブリーディング講座は花が咲いたら行います(来年1~2月頃)。

最終回は選抜方法、命名方法などを中心に行います。特に選抜方法は重要なポイントをお話ししますので、今回ご都合で参加できなった方も是非ご参加下さいね。


後3カ月後、いよいよ皆さんのオリジナルが咲き始めます。私もワクワクです!