浪花野遊人さんの‘パテシエ・ショコラ’
えー、パンジー・ビオラ解説者のROKAです!(笑)
雨畑さんの‘甘いくちづけ’に引き続いて、やはりこの品種も気になります。それがこの‘パテシエ・ショコラ’です。
作出者は浪花野遊人さん。「なにわのゆうと」さんとお読みするのでしょうか?この方もブリーディングネームで、謎の方です。
私はこの1品種しか知らないのですが、この花を見るとキチンと自分の仕事をしている「職人」さんのような印象を受けます。
花は赤みががかったブロンズというのでしょうか、レッドブラウンというのでしょうか?明るくて濃い色の茶色はよくありそうで実はない色。(画像は朝撮ったので少々色が淡くなっていますが、実際はラベルのような色!)その上、株もわい性で花立ちも多い。
種苗会社で売られているビオラと全く遜色がありません。
そんな高品質の花がデビュー作。いきなりこんな花を作れるはずがない。そこで私はどこかで修行したんじゃないかと思うわけです。パテシエみたいに。
品種名にパテシエですが、実際は浪花野さんがパテシエでしょう。
やっと持った自分のお店で一番先に並べる商品は、自分が一番思い入れのある商品。それがこの‘ショコラ’!だったんですね、きっと。
この品種には香りがあります。普通のビオラの香りですが、私はこの花に“ショコラ”の匂いをかぎとります。
それはなぜか?
この花が、見事に実物の“ショコラ”を体現しているからです。
この花(と、その名前)を見ることで実物の“ショコラ”の記憶が蘇ります。それに付随して香りまで蘇ってしまうのです。あのショコラの甘い香りが!
あるはずのない匂いまでもイメージさせてしまう花。こんな花、そうそうあるものではなりません。すごい花だと思います。
さて、今後パテシエはどんな作品を生み出していくのでしょうか?お店にはどんなスイーツが並ぶのでしょうか?
とてもとても楽しみです!