第2回ブリーディング講座を行いました。 | ROKA BLOG

第2回ブリーディング講座を行いました。

先週は仕事、プライベートなどでとても忙しく、ブログの更新ができませんでした。今日ようやく、更新できます。


で、8月29日(土)に第2回のブリーディング講座を行いました。


前回の講座のすぐ後に申し込みの方がお2人、そして今回から参加の方がお2人。全体で8名の方が参加して下さって大盛況!いやー、とてもうれしい!

ROKA BLOG-第2回ブリーディング講座

講座の第2回は種まきです。各自、採った種を持参していただきました。


いくら採種ができても、育苗して花を見なければ次に進めません。販売レベルの苗を作る必要はありませんが、ある程度丈夫な苗を作れるようにならなければいけませんね。


まずは各自採種された種の確認を行いました。


採種のタイミングが意外と難しいのでどうかな・・・との心配もあったのですが、皆さんとても優秀。ほとんどのものが完熟種子でした。

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種の形状はそれぞれ違っています。


パンジーは大きく、ビオラ小さいものです(特にののはな系は極小)。

種子の色も白からこげ茶色まで。花色が薄いもの(白、ピンクなど)は薄く、濃いもの(パープル、ブラック、ローズなど)は濃い傾向があります。


ですから、色の濃い種子の中に薄いものが混じっていたらそれは未完熟(しいな)ですね。


播き床は前回のブログで作ったものと同じもの。


今回初めてタキイさんの用土を使ったのですが、後から実験してみると給水がとてもよく、最初に湿らす工程は省いても大丈夫でした。直接ポリポットに用土を入れて上からジョウロのかん水でOK。

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播く種が決まったら、ラベルに播種日と交配記録を書いてポリポットに立てます。


交配は「00×00」ときちんと書きましょうね。前回も言いましたが、初めの00が母株で後ろの00が父(花粉)株ですよ。逆に書いてはいけませんよ。

袋を開けて、半紙(チラシでもなんでも可)の上に種を移します。


ポリポットの上で中折にした半紙を斜めにすると丸い種だけが転がっていき、殻や茎が残ります。出来るだけ種が均等に広がるように播きましょう。(ピンセットで1粒ずつ播いてもいいですよ、時間がある方はどうぞ)


種まき。これも皆さん、お上手!

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今回から参加の方は交配種子がありませんので、私の交配種子を準備しました。


お1人の方は黒~グレー系の花、もうお1人の方は香りのある花を作りたいとのことでしたので、その可能性の高いものを選びだしています。


播き切れなかった種ですので足りない方に配布したところ、皆さん選ばれて、結局講座で播いた種は私の交配種子ばかりに。


ちょ、ちょっと・・・(汗)。私の種を播いてもしょうがないんで、帰ったら必ず自分の交配種子を播いてくださいね!!


播いた後は覆土をします。宮崎では焼土というのがありますのでそれを薄く覆土しました。

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で、記録です。これが一番大事!!


項目は、播種日・交配名・開花開始日・花径・色・特徴・他です。播種から開花までの記録ができるように書式を作って配布しました。後、これに開花写真が付けば完璧。


これが自分だけの花を作り出すためのレシピ(大事な資料)となります。

面倒かもしれませんが、絶対に記録すること!

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発芽までは腰水で管理。1日でほとんど無くなりますので発芽では継ぎ足します。


発芽してきたら腰水はやめます。発芽後の腰水は根腐れのもと。


置き場所は部屋の中だったら東か南の窓辺。外はは庇の下辺りで雨や強風の当たらない場所。西日が当たる場所はあまり良くありません。夜温が出来るだけ下がる場所が適当です。


発芽後はよく日の当たる場所に置き(徒長防止)、薄い液肥を水代りに与えます。本葉2~3枚出たら移植をします。


3ヶ月後には結果が出ます。いやー、ほんとに楽しみ!優秀な生徒さんばかりで、宮崎をパンジー・ビオラの育種の先進基地にするという夢に一歩近づきました。


次回は1月に「選抜」についての講座を行う予定です。そして、2月に作品展。生徒さん達のブースも設けます。今からわくわくしています。