「へ?ハル彼氏いるの?」
「内緒ですよー。高校の時の同級生ですよー」
「・・・・へぇ・・・・」
もう、なにがなんだかわからない
彼氏?
え?なに???
平常を装ってオグに聞いた
「どれくらい付き合ってるの?」
「高校の時からみたいで、3年くらいですかねー?」
「へぇ・・・」
「あ、内緒ですよー」
頭、真っ白
え?
て、事は、自分と付き合う前から彼氏がいた?
彼氏が居るのに、自分に近づいた?
ほぼ一緒に居たのに、全然気が付かなかった
ただ、思いかえせば、携帯がなって「親が早く帰ってこい!だって」と言って、いそいで帰るという行為は何度かあった。あーー、親じゃなくて・・・彼氏か・・・。
あーーー、そうなんだ。へーーー。
一気に心が冷めていくのが自分でもわかった
午後、授業が終わって家に帰ると、ハルの車が止まってあった
家の合鍵は渡してあるので、今頃、部屋で寝転んでTVでも見ているであろう
家に入ると、いつもと同じように「おかえりー」という明るい声
「ん、、、ただいま」
なんかいつもと様子が違う自分に気が付いたのか、「なに?なんかあったの?」って。
あったよ!!!嘘つかれていた事への怒り?いや、それよりもそれに気がつかなかった自分への不甲斐なさ。虚しさ、絶望、そっちの気持ちの方が大きかった
そして静かに自分はハルに言った
「ね、自分になにか隠してることある?」って
え?みたいな顔を自分にむけるハル
「なんかいう事あるよね?」
「え?なに?」
「ずっと自分に隠してること、あるでしょ?」
「え、なに?どうしたの?」
大きなため息をおとす
もう、どうでもよくなる
長い沈黙が訪れた
その間に、多分、ハルは気が付いたと思う
ふたまたをかけているのがバレタと
「・・・だれから聞いたの?」
そう言ったハルの顔は見ていないけど、見れなかったけど
・・・いやいや、そんなこたーどうでもいいんだよ。もっと言うことあるでしょ?
怒りを抑えるように目を閉じた。それからまた長い沈黙のあと、自分は言った
「もう、別れよう。もう帰って」と。
そして返事がないまま、ハルは静かに部屋を出て行った