1人でなんか行かせなきゃ良かった
彩だから大丈夫
こんな世の中で、絶対大丈夫なんてないんだ
なのに、あたしは、あたしは・・・
確かめたつもりだった。
何故気が付かなかった
カウンターの後ろに、まだ絶命してないウォーカーが居たことを
「ゆうちゃん、自分を責めちゃダメだよ。みるきーもね」
運転できそうにない状態のあたしに代わって、にゃんにゃんが運転席から前を見ながら声をかけた
「そうですよ、優子さん。注意を怠った自分の責任ですから。優子さんが気にする事ではないです」
「彩・・・」
「そんな顔しないで下さいって。優子さんには笑顔が1番似合います。あと、お前~泣きすぎやって」
「だって・・・彩ちゃんが、彩ちゃんが・・・・」
「あほ、まだ死んでへんやろ。・・・・優子さん、自分は生きてる限り戦いますから」
苦しそうに呼吸をする彩
ウォーカーに噛まれた左手首は、すでに変色していた
・・・・・
まゆが言ってたな
噛まれた個所から壊死していくって。そして全身に広がり、遅くて2日目には・・・死ぬ
「・・・・にゃんにゃん」
「ん?」
「確か、帰り道にあったよね、病院。そこに麻里ちゃんとあっちゃん居るよね」
「?うん」
「病院寄って」
「ゆうちゃん・・・でも・・・」
「いいから、病院行って!」
にゃんにゃん、言いたい事わかるよ。でも諦めたくないんだ
「優子さん、何か考えがあるんですか?彩ちゃんを助けて下さい」
「みるきー、正直助けられるかわかんない。でも、絶対諦めないから。彩、あたしに任せてくれるか?」
「もちろんですよ、優子さん」
額に汗をかき、苦しいくせに笑顔をむけてくれた彩
頼む、神様
こいつを連れていかないでくれ
そして、あたしの判断が間違いでない事を祈った
◆◆◆
「病院ついたで、彩ちゃん」
「あ、ああ」
無線で連絡していた応援部隊は、病院の入り口を固めていて
連絡を受けたあっちゃんも、病院の前で待機している
彩の姿を見て、下唇を噛み悔しがるメンバー
「あっちゃん」
「優子、聞いた。それで、いったい何をするつもりなの?」
「手を…切り落とす」
「え?」
ざわざわとメンバーの声が響き渡る、静かな病院フロア
「噛まれた個所から壊死していくのなら、その部分を、切り取れば助かるんじゃないか!?」
「そんな、優子・・・」
すでに担架にのせられている彩に、あたしは伝える
「彩、聞いてたか?これしか、こんなことしかあたしには思いつかないんだ。間違っているかな?あたし」
「ここに行くって決めた時から、自分は優子さんに、命預けましたから」
お互いにコクリとうなずく彩と優子
さっき麻里子と話していた事が、今、現実に起こってる
でも、出来ないってあきらめちゃダメだよね
こんなにも必死な優子と、その優子を信頼して任せる彩の姿を見て私も、出来る限りの事をしよう
「あっちゃん、とりあえず何が必要?」
「手術室に運んで。後、血が大量に必要になると思うの。彩の血液は」
「B!私と同じ。私の使ってっ!」
彩が答えるよりも先に、みるきーが伝える
「私もBだ、使ってくれ」
「私も」
「私のも」
いつの間にか彩の乗った担架の周りに集まったメンバー
あたしの判断を、誰も否定するものなど居なかった。みんな正直、なにが正解なのか間違いなのか分からないから。ただ、何もせずに仲間を亡くしたくない。その思いなのだろう
手術室のカギを握りしめ走った。迷ってる暇なんかない
彩、絶対助けるからな。
希望と願いを込め、手術室のドアを開けた
彩だから大丈夫
こんな世の中で、絶対大丈夫なんてないんだ
なのに、あたしは、あたしは・・・
確かめたつもりだった。
何故気が付かなかった
カウンターの後ろに、まだ絶命してないウォーカーが居たことを
「ゆうちゃん、自分を責めちゃダメだよ。みるきーもね」
運転できそうにない状態のあたしに代わって、にゃんにゃんが運転席から前を見ながら声をかけた
「そうですよ、優子さん。注意を怠った自分の責任ですから。優子さんが気にする事ではないです」
「彩・・・」
「そんな顔しないで下さいって。優子さんには笑顔が1番似合います。あと、お前~泣きすぎやって」
「だって・・・彩ちゃんが、彩ちゃんが・・・・」
「あほ、まだ死んでへんやろ。・・・・優子さん、自分は生きてる限り戦いますから」
苦しそうに呼吸をする彩
ウォーカーに噛まれた左手首は、すでに変色していた
・・・・・
まゆが言ってたな
噛まれた個所から壊死していくって。そして全身に広がり、遅くて2日目には・・・死ぬ
「・・・・にゃんにゃん」
「ん?」
「確か、帰り道にあったよね、病院。そこに麻里ちゃんとあっちゃん居るよね」
「?うん」
「病院寄って」
「ゆうちゃん・・・でも・・・」
「いいから、病院行って!」
にゃんにゃん、言いたい事わかるよ。でも諦めたくないんだ
「優子さん、何か考えがあるんですか?彩ちゃんを助けて下さい」
「みるきー、正直助けられるかわかんない。でも、絶対諦めないから。彩、あたしに任せてくれるか?」
「もちろんですよ、優子さん」
額に汗をかき、苦しいくせに笑顔をむけてくれた彩
頼む、神様
こいつを連れていかないでくれ
そして、あたしの判断が間違いでない事を祈った
◆◆◆
「病院ついたで、彩ちゃん」
「あ、ああ」
無線で連絡していた応援部隊は、病院の入り口を固めていて
連絡を受けたあっちゃんも、病院の前で待機している
彩の姿を見て、下唇を噛み悔しがるメンバー
「あっちゃん」
「優子、聞いた。それで、いったい何をするつもりなの?」
「手を…切り落とす」
「え?」
ざわざわとメンバーの声が響き渡る、静かな病院フロア
「噛まれた個所から壊死していくのなら、その部分を、切り取れば助かるんじゃないか!?」
「そんな、優子・・・」
すでに担架にのせられている彩に、あたしは伝える
「彩、聞いてたか?これしか、こんなことしかあたしには思いつかないんだ。間違っているかな?あたし」
「ここに行くって決めた時から、自分は優子さんに、命預けましたから」
お互いにコクリとうなずく彩と優子
さっき麻里子と話していた事が、今、現実に起こってる
でも、出来ないってあきらめちゃダメだよね
こんなにも必死な優子と、その優子を信頼して任せる彩の姿を見て私も、出来る限りの事をしよう
「あっちゃん、とりあえず何が必要?」
「手術室に運んで。後、血が大量に必要になると思うの。彩の血液は」
「B!私と同じ。私の使ってっ!」
彩が答えるよりも先に、みるきーが伝える
「私もBだ、使ってくれ」
「私も」
「私のも」
いつの間にか彩の乗った担架の周りに集まったメンバー
あたしの判断を、誰も否定するものなど居なかった。みんな正直、なにが正解なのか間違いなのか分からないから。ただ、何もせずに仲間を亡くしたくない。その思いなのだろう
手術室のカギを握りしめ走った。迷ってる暇なんかない
彩、絶対助けるからな。
希望と願いを込め、手術室のドアを開けた
