※長らく更新できずすいません。ちょっと時間ができたので続きを載せたいと思います。
では、どぞ
「この話しを才加から聞いたのは、夏教官が隊を辞めた後でね。ま、その頃にはあたしもクヨクヨ考える事もなくなっていたけどな」
「・・・・」
「田野、お前は正直まだまだだ。確かに身体能力は上の方だ。だがお前、その位置で満足してねーか?もっと自分に負荷をかけろ。今の自分に満足するな。お前なら、もっと出来る、絶対にな」
「優子さん・・・」
「ま、これからもおめーは褒めねーけどな。あはっ」
「十分・・・褒め言葉ですよ、優子さん・・・ありがとうございました・・・」
「おいおい、泣くのはここから逃げ延びてからにしよーぜー。さてと、どーすっかなー」
わざとらしく、ポリポリと後頭部をかきながら、優子さんは外の状況をみるために高い板に乗った
下から見上げた優子さんの横顔は、照れくさかったのか、少しだけ赤くなっていて
微笑むその口元からは、八重歯が覗いていた
「優子さん、私の命に代えても、優子さんを守りますからっ!!」
「なっ!?き、気持ちわりーわっ」
「うっス!!」
◆◆◆ 移動~中間地点 ◆◆◆
「やっぱり都心から離れると、電波が入らないか」
「そうですね。それよりも遅くないですか?」
「あぁ、あれから、なんの連絡もないからな」
長い車での移動
安全確保して、しばし休憩をとる
周りを見渡せば、建物一つない、静まりかえった森の中
ここを過ぎれば、目的地である港がある村に着くのだが
途中、田野の車に異常があるからと、戻った仲間が未だに到着していない
目的地の地図は渡してあるから、道に迷うはずは無い
それに、優子が居るから大丈夫だろう
「ねぇ、ちょっと!小さいのっ」
「あ?はい・・・私でしょうか?」
「あんたしかいないでしょ。それより、どうなってるのっ。まひるは大丈夫なんでしょうね」
「だ、大丈夫ですよ、NANA先生。なんたって優子がすぐ側にいるし、他のメンバーも優秀です」
「ったく、あのチビ。着いたら文句言ってやる」
ブツブツぷんぷんしながら、にゃんにゃんソックリなお医者さん
にゃんにゃんと目があうと、苦笑いしてた
でも、にゃんにゃんもやっぱり不安なんだろう。来た道をずっと見続けている
そんなにゃんにゃんの口が少し動いた
「あっ」
パッと明るくなった顔ですぐ解った。遠くから聞こえてくるエンジン音
そして、しばらくすると見えてきた車体
(良かった。無事だったか)
敦子にも会える喜びと、少しの時間しか離れてないくせに、仲間との合流が嬉しい
だが、そんな喜びも、佐江の報告により無くなってしまった
