ゆっぴと一緒にお昼ご飯を食べてまったりしてるとこに、「~~♪」「~~♪」
ゆっぴの携帯が鳴った


その携帯を開いて見たゆっぴの顔が嬉しそうなんだけど、首をかしげて何か言いたげな。
そんな様子が気になって聞いてみた


「誰から?」


私の言葉に携帯から目をはなすと、デレ~とした顔をして「にゃんにゃん」からと。


はいはい、ゆっぴの愛しの姫、隣のクラスの小嶋さんですか
高校入学当時にゆっぴが一目ぼれをして、それから毎日、毎日『可愛い』『好き~』を言い続けている小嶋さんね


(へー、小嶋さんからもゆっぴにメールするんだ)


ちょっと意外な感じがするのは、ゆっぴの猛烈ラブコールに本人が全く相手をしていない様子を、ゆっぴの側で見てきたから


「で?なんでそんな首かしげてんの?」
「うん、なんかね、最近にゃんにゃんからよくメールくるんだけどね」


そう言って見せてくれた携帯


「・・・あらまぁ」


『眠いなう』『今日は雨』『晴れた』


そんなどうでもいいメールと、自撮画像がいっぱい


さっき鳴ったメールも『パンとオレンジジュース』と!小嶋さん画像。

オレンジジュース持った小嶋さんも確かに可愛いんですけどね


お昼のメニューとか・・・どうでもよくね?


「・・・小嶋さんからよくメールくるの?」


携帯をゆっぴに渡しながら聞いてみると


「うん、最近よくメールくれるの」

と満面な笑顔


「画像付きで?」
「へへ、うん、、毎回画像をつけて送ってくれるんだ」


と、笑顔からデレデレ顔。だけど
「でも」といったまた首をかしげ


「なんでこんなメールくれるんだろう」って不思議そうに言った


(ほおほお、なるほどね)


篠田の中で解決をした問題を、目の前のゆっぴはまだ「なんでだ」「嬉しいけど」とまだ考え中


まったく、この小リスは。

追いかけるだけ追いかけて、いざ相手が近づいてきていることさえ気がついてませんよ



「ゆっぴさー」
「ん?」
「小嶋さんに告っちゃえば?」
「へ?」

ん?篠田、変なこと言いました?
きょとんとした表情のゆっぴ

けど、すぐに
「無理無理~」なんていいながら大げさに首をふっている


首痛めるよ?


「まりちゃんも見てるでしょ?にゃんにゃんに全然相手されていないとこ」
「うん、まぁね」
「だけどあたしね、にゃんにゃんを見ているだけで幸せなんだ」
「見てるだけねぇ~」
「そりゃ~にゃんにゃんが彼女になってくれたら、って思うけど、あたしとにゃんにゃんだよ?無理に決まってんじゃん」


なんて自虐的なんだけど、それでも楽しそうなゆっぴを見て
なんか、もういいかなぁなんて思ってしまった


とりあえず、小嶋さんには
『鈍感な小リスには小細工は通用しないよ』とアドバイスをしておくとしよう