「よーし、詰め込んだな~。じゃ、そろそろ行くぞー」


他のメンバー達は、すでに荷物を詰め込み、ここに残されたのは4人


大工道具、+にゃんにゃんお気に入りの服1着がのったトラック
自分の服よりも、子供達、住民の服を多く詰めたにゃんにゃん
にゃんにゃん、今度、ここに戻って来たときは、もっと沢山綺麗な服を着せてあげるからね



「よっしゃ、帰るぞー」
「はーい、あっ」


車のエンジンをかけようとしたその時、後ろに乗ってたみるきーが声をあげた


「なんや」
「忘れた」
「何をや」
「クマのぬいぐるみ」
「・・・・優子さん、行きましょうか」


怪訝そうな顔をみるきー向けた彩だが、そんなのみるきーには通じないらしい


「ぬいぐるみ無いと、寝られへん」
「あー、そっか。みるきーここに着いた時、ここの子供達に全部あげちゃったもんな」

「・・・どこに置いてきたん」


呆れたようにため息を吐く彩だが、すでに左手はドアノブにのびていた


「案内のカウンター。彩ちゃん行ってくれんの」
「しゃーないやろ・・・」
「愛されてるね~みるき~」
「ちょっ!やめて下さいよ、優子さん、ちょ、ちょっと行ってきます」
「あいよ~、気をつけてな」


「彩ちゃん、私も行く」
「あほ、お前はここで待っとれ」


腰にさげたナイフを確かめ、乱暴に車のドアを閉めて出ていく彩


「素直じゃない夫をもつと大変ですの~みるきさん」
「ふふふ、でも結局最後は優しいんです。彩ちゃんは」
「あ、にゃんにゃん、聞いた?今の惚気だよね」
「はいはい、ゆうちゃん落ち着いてね~うるさいから~。でも1人で大丈夫かな」
「うっ・・・一応ここは閉鎖されていたから、外部から入ってこれないし、中も確かめた。それに彩だ、大丈夫。ほら、もう戻って・・・」


ミラーに映った彩の姿を見て、私は運転席から飛び出した


そんな慌てた私の後を、陽菜とみるきーが続いたが、目の前の彩を見て、2人は固まった


「彩・・・・」


いや、2人だけじゃない

名前を口にだすことしか出来ない私も、固まっていた



左手首から血を流し


苦痛に顔を歪める


彩の姿を見て