頑丈なビルに設置した基地内には、絶望と失望で重い空気が流れていた
うなだれる者
泣いている者
怒りを物にぶつける者
そして、私の心の中は『なぜ?』の言葉が繰り返される
本当に本部は私達を見捨てたのか
もしかして、本部自体がやられて連絡が取れないのでは
長年、勤めてきた場所から、裏切られたなんて思いたくなかった
でも、本部と連絡がつかない
これは現実だ
もしかしたらという期待をもって、待っていたが
連絡がとれなくなって2日だ。
物資も残り少ない
移動するにしても、ここに残っている市民80名を連れて、この隊員数では絶対無理がある
どうすべきか考えなくては
しかし、力なく肩を落としてる仲間に、何を言えばいいのだろう・・・
そんな中、陽気な声が静まり返った部屋に響いた
「なんだぁ?みんな、しけた面してんなぁ」
「ゆ、優子?」
「おう。あ~にゃんにゃ~ん、逢いたかったよ~」
1人、この場に不釣り合いな空気を出す優子は、にゃんにゃんに抱き着いた
いきなりの登場に、意味がわからない
優子は確か、基地本部で、防衛長官含め、主に重要視される幹部の護衛をしているはずだから
「あ~また優子さん、にゃんにゃん独り占めしてる。でも私は麻里子様~」
「相変わらずやな~、優子さんは」
にゃんにゃんにべったりとくっつく優子の後ろから出てきたのは
「珠理奈っ、彩?」
「あ、たかみなさんお久しぶりです」
「やほっ」
「どーもです」
「え!?、玲奈?それに、まゆゆ、ゆきりん」
自衛隊の先鋭部隊の顔が揃う
「みんな、どうして」
「仲間だろ」
散々、にゃんにゃんの肌を堪能した優子の言葉に、安心したのか、我慢していた涙があふれ出した
