生徒会長=みーちゃん



う~さむっ

落書きだらけの正門を通れば、いつもゴミだらけの運動場には、真っ白な雪がつもっている
寒いからという理由で、ほとんどの生徒がいないこの学校に
私は綺麗にラッピングされた荷物を抱えて登校

あれは5日前の出来事


「おーい、生徒会長~」

聞き覚えのありすぎる、掠れた声に呼ばれた
おそるおそる振り返ると、ニコニコ顔の泣く子も黙るラッパッパ部長大島優子

「な、なにか」
「おう、お前、金曜日暇か?」
「はぁ・・・」
「んだよ、その返事は。せっかくクリスマスパーテーに招待してやろうと思っていたのによ」

うっ・・・出来る事なら関わりたくナイ!
あの握手会でこりごりなのだ
てか、パーテーって。いや、パーテーでもパーティーでもどっちでもいい

「あ、金曜日は」
ってうまく逃げようと思ったのに、この部長
全然話をきいてない

「プレゼントも忘れんなよ。みんなでさ、交換すんだ」

ってキラキラした瞳で・・・・うん、可愛い
気持ちとは反対に、頷く私。身体が勝手に反応してしまった。

って事で今に至る

重い足取りでラッパッパの部室に向かう


コンコン

「し、失礼しま~す」

オドオド開けた部室は、誰が飾ったのか(想像できない、したくない)すっかりクリスマスモードに、可愛くデコレートされていた

「お、生徒会長きたかー」っていう部長と、ラッパッパメンバーの視線をいただき~まゆゆ
って言ってる場合じゃない
あの日から、思い続けていた疑問をぶつけた

「あの~なんで私を誘ったんですか」

そういうと部長は、ニッと笑って

「世話になったからだよ」と言った

はて?世話したかな?
更に部長は言葉をつづけた

「お前のおかげで、みんな卒業できるんだからな」って


あ、あれかー
握手会

いや、あれはだって、校長先生が無理矢理押し付けただけで
私は嫌々やっただけなのに

でも、ニコニコしてる部長の顔を見たら、やって良かったって気にもなった


「よしっ!全員そろったな。クリスマスパーテーはじめっぞ~」

1人だけ気合い十分な部長に続いて、小さく「ぉー」とこぶしを突き上げるラッパッパメンバー。

そこから、用意された料理を食べたり、がっつり似ていない部長のモノマネタイムが始まったり、録画して全国に流してやりたいラッパッパメンバーのジングルベルの合唱を聴いたり。
初めは憂鬱だった気分も、すっかり楽しく感じてる自分がそこにはいた

そして、料理もなくなり終盤に近づくと

「次は、プレゼント交換するぜー」ってウキウキな部長の声が響く

中央に置かれた色とりどりなプレゼントには、いつのまにか番号が書かれていた

交換方法はいたって簡単
箱の中に書かれた番号の紙をとるだけっていう、くじ引き方式らしい

取る順番はどうしようかって話になって
ニヤニヤしたゲキカラさんの「けんかする?」っていう提案を、素早くわたくし拒否いたしました。

では、じゃんけんはどうでしょうか?というサドさんには、みんながブーイング。
どうやら、サドさんはめっぽうじゃんけんが強いらしい

結局1番簡単な、あみだくじで決めることになった
私のプレゼントは誰にわたるんだろ。ちょっとだけドキドキ

みんな紙を引き終わり、部長の「いっせーの、せっ」の掛け声と同時に紙を広げる

「お!あたし1番~やっぱ1番って響きいいよな」誰よりも大きな声で番号をコールしたのは部長

1番
1番?それ、私のだ!
って思った時には、すでに

「暖ったけ~」

と言いながらニコニコと、マフラーを首に巻きつけてる姿

あの日から一生懸命編んだかいがあったな~って、部長の顔を見ながらこっちまで暖かな気分になった


さてと、私のプレゼントは
ガサガサ

・・・・

・・・・・

そこには、ご丁寧に、「部長様より」と書かれたメモと

「・・・・金色のけん玉?」


えっと・・・部長様?
これって、サドさん限定のプレゼントじゃないですか?

その証拠に
背筋が凍るほどの視線を、いや完全に私、睨まれてますよ
クリスマス用の三角帽子をかぶったサドさんに



あっかいな~うっれしいな~って喜んでる部長には申し訳ありませんが

私・・・こっそりと・・・サドさんと交換したいと思ってます


暖かい気持ちと、寒い気持ちを味わえたクリスマスパーテー
た、楽しかったです



に、睨むの、いくナイ!