「ふふふ」


キャンプから戻った陽菜の頬は緩みっぱなし
だって、ゆうちゃんと付き合う事になったから


(好き・・・ゆうちゃんに好きって言われた)
今日は、嫌いなお父様の顔を見ても、笑顔で居られる1日になるかも
そう思ってた
けど


「わぉ、ニャロが笑ってる。写メ、写メ」
「・・・・なんか用?」


「こわっ、さっきのニャロが可愛い~。笑って、笑って」
「麻里ちゃん、うざっ」
「ひどっ!いいのかなーそんな事言って。服、いらないのかな~」
「あ、いる。うそ、うそ。麻里ちゃん素敵、かっこいい」
「多少、棒読みなのが気になるけど、いいとしよう」


幸せ気分をぶち壊してくれたこの人
陽菜の2歳上のいとこ
篠田麻里男(まりお)


あっちゃんの服は陽菜の着れなくなったのあげれるけど
ゆうちゃんに陽菜の服は着れないし
と、思って思いだしたのがこいつ


服、もってくるたびに「なんで?誰に?」ってニヤニヤ聞いてきてかなりうざいけど
ゆうちゃんのためだもん


「ありがとう、麻里ちゃん」
「ん、どういたしまして」


にっと笑って陽菜の頭をなでる
脊が高くて、男のくせに綺麗な顔して、言いたくないけど・・・優しいしイイ奴


「で、陽菜の彼氏は元気?」
「え?なんで知ってるの?」
「はは、今、ニャロから聞いた」


・・・さっきのイイ奴っていうの撤回


「へー、ニャロにも彼氏できたんだー。この服って、その彼に?」
ニヤニヤきもいけど、ばれちゃったし仕方ないから無言でうなずく


「そっか、でもニャロをそんな笑顔にできるって事は、きっとイイ奴なんだろうね」
もっと茶化されると思ったのに、麻里ちゃんは優しい顔で
また陽菜の頭をなでた


やっぱり・・・イイ奴かも・・・



「ねぇ、麻里ちゃん・・・」
「ん?」
「麻里ちゃんも、誰かと付き合った事ある?」
「そりゃー、篠田モテモテだからねー」
「・・・付き合ったことある?」
「あ、あります。ニャロ、顔怖い」


麻里ちゃんになら聞いていいかな?


「付き合ってなにするの?」

陽菜が疑問に思ってる事を聞いてみたのに、麻里ちゃん爆笑するし
篠田の口から言えないな~なんてニヤニヤするし
聞く人、間違ったと思った


でも
付き合うってなんなんだろう


ゆうちゃんとは、元から仲良しだし・・・
明日、学校でともちんと、かしわげちゃんにでも聞いてみよう

自己解決をして、ニヤニヤ麻里ちゃんを部屋から追い出した





次の日、教室につくとすぐに、ともちんとかしわげちゃんに話しかけた
陽菜の疑問、早く解決したいもん

でも、かしわげちゃんは顔をまっかにして「わ、わたしは~」ってオタオタバタバタしてて、多分あてにならない。

ともちんに顔をむけると
「陽菜は、どう思う?」って逆に聞かれた


んー、わかんないから聞いてるんだけどな~と思って口をとがらせていると


「なにをするの?とか特に考えなくていいんじゃない?付き合うってさ、その人が自分の特別な人になる訳じゃん?何をするじゃなくて、その特別な人と何をしていきたいか、それだけを考えたらいいじゃん。」


って、クールなともちんらしい答えが返ってきた
時々、ともちんって歳をごまかしてんじゃないかなって思うくらい、しっかりしてるって思う



そっか・・・何をしたい・・・か

陽菜は、これからもゆうちゃんと仲良くしていきたい

付き合うって「普通」から、「特別」に変わるってことなのかな



陽菜にとって、ゆうちゃんは特別
これからも、ゆうちゃんの側でずっと笑っていたい
陽菜も、ゆうちゃんの「特別」の存在として