顔を青くしながらやってきたニャロは消えそうな声で
「大島さんは、ゆうちゃんなの?」っと言った
話をきけば、大島さんが急に「こじぱって何?」って聞いたらしい
「こじぱ」は・・・亡くなったゆっぴがつけた、ゆっぴだけのニャロの呼び名
誰も、その呼び名で呼ばないし、ゆっぴが亡くなってからはまったく耳にしなかった呼び名
ベットにニャロを寝かしつけ、篠田なりに考えてみる
誰かに聞いた?
それだったら悪質すぎる
それに、今の大島さんに近づくのは、ニャロ、たかみな、みーちゃん
たかみな、みーちゃんが言う訳ない・・・
だから大島さんに分かるはずもない・・・
頭の中で、あらゆる可能性と照らし合わせて考える
そして、隅っこに置かれたある可能性
(生まれ変わり?)
そんな事・・・
そんな考えを頭の中で巡らせてると、後ろから聞き覚えのある声がした
振り向くと立ってたのはゆっぴ・・・いや、大島さんだった
改めて、近くで見ると、ほんとに驚く
そっくりなんてもんじゃない。ニャロが最初、生まれ変わりと信じたのもうなずける
ジッと見すぎていたのか、大島さんの顔が篠田を怪しむ顔してる
帰りそうな大島さんに、聞いておかなければいけない事を思い出した
そうじゃないと、篠田のモヤモヤした思いも解決しないのだから
しかし、大島さんの話を聞いて、余計にモヤモヤした
頭の中で?声がした?
なんで・・・どうして?
この声が聞こえてきた2年前には何が大島さんに起こったの?
篠田は、もう大島さんに気を使うことをわすれ聞いていた
「2年前、大島さんに何があったの」って
2年前の話をしたくない様子の大島さんは顔をくもらせた
きっと、思い出したくない事情なのだと思った
けど、大事な事だった
ゆっぴが亡くなった2年前
この言葉が聞こえ始めた2年前
きっと、なにかが・・・何かがつながってる
それから、しばらくして一呼吸して大島さんが話してくれた内容は衝撃的だった
