「こじぱってなに?」と聞いてから、みんなの様子がおかしい
小嶋さんは気分が悪くなるし、みーちゃんと高橋くんは動揺した様子だし
だから、そんな二人に聞くことが出来なくて
気まずいまま、お昼が終わった
でも、急に気分が悪くなった小嶋さんが心配になって
初めて行く保健室
ドキドキしながら中へ入った
「あの・・・」
ふりむいた先生はすごい美人で
でも、あたしの顔を見て
「わぉ・・・」と驚く変な先生だった
「あの?小嶋さん、大丈夫ですか?」
小嶋さんが寝てるであろう閉められたカーテンをチラチラ見ながら尋ねた
あたしを見て、空いた口を急いで閉じた先生は、今度はニコニコしながら、こっちおいでって手招きをした。あたしはそれに従い、先生の近くにあったソファーに腰をおろした
「ニャロは大丈夫だよ、ちょっと寝たら元気になるから」
ニコニコ話す、先生の言葉にホッと胸をなでおろす
って、ほんとに「ニャロ」って呼んでる・・・
小嶋さんの事を「ニャロ」っと変な呼び方をするこの先生は、ソファーに座ったあたしをジッと見てた
「あの・・・なんですか?」
警戒心むき出しに尋ねると
「あ、うん。へー、なるほどね」って訳のわからない返事が返ってきた
なんだか居心地悪くなったあたしは、「じゃ、帰ります」って立ち上がろうとした時
「なんで、(こじぱ)って何って聞いたの?」
「え?」
顔はニコニコしたままの先生が、この質問であたしの足をとめた
「ニャロに、こじぱって何?って聞いたんでしょ?」
「あ、はい・・・」
小嶋さんが急に気分が悪くなったのは、「こじぱって何?」って聞いたせいなの?
それが原因?・・・「こじぱ」って・・・なんなの・・・
「あの・・・先生は「こじぱ」の意味、知ってますか?なんなんですか?」
原因となった、その言葉を知りたくて、先生に詰め寄る
「んー、その前に、なんで「こじぱ」って言葉が出たか聞きたいな」
「こじぱ」って言葉にどんな大きな意味があるんだろ
その答えが欲しくて、どうして聞いたのかを話した
「頭の中で・・・」
「うん」
「たまに、頭の中で聞こえるんです」
「こじぱって?」
「はい・・・なぜだかわからないけど、すごく優しい声で「こじぱ」って」
「・・・それはいつから?」
「えっと、多分2年前くらい」
それを伝えると、さっきまでニコニコしてた先生の顔が真剣な顔になった
そして
「2年前、大島さんに何があったの?」
と、聞いてきた
・・・・なんで過去のあたしと、「こじぱ」って言葉が関係してんの・・・
あたしはこの言葉の意味を知りたいだけなのに・・・
だんだん不快な気分になってきた
「もう、いいです。帰ります」
立ち上がった、あたしを先生は真剣な顔で腕をつかみ止めた
「ごめんね、急に。でも、大事な事なの。教えてくれない?」
真剣だけど、どこか切なげな先生の顔をみると、帰れなくなった
そして、一呼吸して
2年前の、自分の話を聞かせた
