教室内がザワザワとしていた



それ以上に陽菜の心はもっとザワついていた



その原因は、教壇の前に立たされ紹介されている1人の転校生によって





「大島・・・優子です」



名前だけ言うとその子は下を俯いた





今、まぎれもなく陽菜の目の前に居るのは“ゆうちゃん”だった


髪型は違うけど、顔、声、身長、全部“ゆうちゃん”


しかも、姓は違ってたけど名前まで同じ“優子”





陽菜の心は動揺していた


ゆうちゃんに似た、大島さんに






休み時間になると、クラスのみんなが大島さんに集まった


陽菜は遠くから見てるだけで


ゆうちゃんにそっくりな大島さんに身動きがとれず固まってしまった





ゆうちゃんだった


ゆうちゃんの顔だった



涙がでそうになるのを必死に耐えた



そして、ゆうちゃんが約束を守って、陽菜のとこに戻ってきたんだって思った








でも、それは



陽菜の勘違いだった