家計貯蓄額5年ぶり増
2010年の2人以上世帯の家計調査によると1世帯あたりの平均貯蓄額は、1.2%増の1,657万円となり5年ぶりに増加。
理由は、リーマンショック後の景気後退局面終了により、所得が持ち直したことが主因。
同じく住宅ローンの利用が広がり、負債も同2.1%増と4年ぶりに増加。
貯蓄内訳は、民間銀行(ゆうちょ除)の普通預金が、6.8%増の237万円。
有価証券は、4.1%減の213万円。
民間銀行の普通預金が有価証券を上回ったのは2004年以来。
(2011年5月18日の日経新聞より)
総務省統計局のデータでは、平均貯蓄額が1,657万円(中央値が995万円、最頻値は100万円未満のグループ。
2008年に貯蓄ゼロ世帯が2割とありましたが、今回のデータから探すのは止めた。(タイギー←広島弁)
とりあえず、このデータから読み取れるのは、景気は少しは良くなりそう?(震災前)な雰囲気でも将来が不安だから貯蓄をしよう!という感じ。
そして、違う側面のニュースを。
「1年以上失業」増加続く
2011年1~3月期の労働力調査によると、
全失業者数は、295万人。(前年同期比21万人減)
1年以上、失業している人は115万人と、前年同期比で9万人増。
(データは東北大震災被災3県を除く)
1年以上の長期失業者数は、13年+四半期連続増。
失業期間別でみると、
0.5年~1年未満は51万人(前年同期比で13万人減)。
1~3月期の雇用者4,904万人のうち、正規は3,164万人と前年同期比で、53万人減。
非正規は、1,739万人と103万人増えた。
このデータからは、短期失業者は就労意欲が強く、長期はやる気ナシ。
つまり、長期失業はトコトン失業者なのか?ずっと失業でも問題ナイ環境にあるのか?という感じ。
そして、正規は減り、非正規を増やしている企業が多いということは、先行きの不安が大きいということ。
そんな感じか?
2つのデータをあわせてみると・・・・・ここから先はご自分で考えてみて下さい。
*****************************************
ちなみに、貯蓄平均を見て、高いだとか、自分は平均以下だ!とか、平均以上だからドヤ顔とか、そんな話がしたいのではありません。
統計データから色んなことが見えてきます。
そのデータを多面的にみて、自分で世の中をどう見るのか???これが
定点観測により、先見性を身に付けるための訓練になり、その行動が私生活や仕事に活きていく!のです。
「だから何なの?」と感じる人、成長欲のない人には無意味な行動ですが・・・・個人的には、こんな行動の積み重ねが将来に大きな差を生むと思っています。
紙を重ねれば分厚くなるように!
分度器の1度の違いが遠くに行けば大きな差になるように!