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ぱんぽこを出産し入院している間のことで、強く記憶に残っていることがあります。

 

 

ぱんぽこは幸帽児(卵膜に包まれたまま生まれてきた)で出産しました。

 

分娩からすぐ、私の目の前で膜にハサミが入れられました。

 

 

膜の中からは可愛い赤ちゃんが出てきました。

 

 

その場で少し説明を聞き、ぱんぽこはすぐに奥に連れて行かれました。

 

私はそのまま分娩台の上から動くことは出来ませんでした。

 

 

 

次にぱんぽこが戻ってきた時は、白い箱のベッドの中にいました。

 

ぱんぽこの両手は、胸の前で軽く合わせてありました。

 

例えるなら、神社などにお参りする際に両手を合わせるあの状態です。

 

ぎゅっと握りたいであろう赤ちゃんの手を少し広げ、両手を軽く合わせてありました。

 

生まれた時はぎゅっと食いしばっていたかのような口元が、大きく開いて泣いているような表情になっていました。

 

そこに胸の前で合わさった手。

 

 

 

何かが心に引っかかりました。

 

 

 

 

その後、そのまま分娩室で親子3人の時間を過ごしました。

 

写真を撮ったり、分娩室の一面が窓になっていたのでカーテンを開けて景色を見せてあげたり、ぱんぽこの好きな音楽を聞かせてあげたりして過ごしました。

 

 

しばらくして、この分娩室にぱんぽこのお迎えが来ました。

 

私たち夫婦が、子宮内胎児死亡に至った原因を徹底的に知りたいと希望したので、検査をする時間が来たからです。

 

 

次にぱんぽこと会えたのは数時間後。

 

私の入院していた病室でした。

 

ぱんぽこは白いおくるみに包まれていました。

 

表情はとても疲れているようなぐったりしているような表情でした。

 

そして手は胸の前で組まれていました。

 

最初は神社の前で手を合わせるポーズだったのが、今度は面接などの時に女性がへそのあたりで手を組むようなポーズになっていました。

 

 

 

するとすぐに入院病棟の看護師さんが来て、私たちが希望していた手形足形を作ってもらうことになりました。

 

だからぱんぽこはまたすぐに私の部屋からいなくなり、しばらくして戻ってきました。

 

 

戻ってきたぱんぽこは、やはり同じように胸の前で手が組まれていました。

 

その状態で、手形足形も含めて何枚も写真を撮りました。

 

 

私が出産したB病院の入院病棟の看護師や助産師の皆さんは、子どもを亡くした母親の心のケアや接し方についても相当訓練されていたようで、寄り添いの看護をしてくださいました。

 

ぱんぽこに対しても心のこもった声がけをしてくださったと思います。

 

どれだけ心が救われたかわかりません。

 

 

 

でも、胸の前で手が組まれているのを見ていたら、急に涙が止まらなくなりました。

 

 

「こんなに小さいのに、胸の前で手を組まされて可哀想……。」

 

と夫に言ったら

 

 

「手を組むのはわざとなんだよ。」

 

と私を諭すようにいいました。

 

 

「それはわかってる。

 

でもまだこんな赤ちゃんなんだよ?

 

手だって自由にバタバタさせたいだろうに、手を組まされるなんて不自然で可哀想……。」

 

何度も手を組まされたからなのか、もともと弱かった手の皮膚が戻ってくる度に痛そうに剥げていました。

 

何だかこの不自然で赤ちゃんらしくない姿が余計に可哀想に見えてたまりませんでした。

 

また涙が止まらなくなりました。

 

 

 

それを見ていた看護師さんがぱんぽこの胸の前で合わせてあった手を自由にしてくれました。

 

 

 

今でもこの時のことが忘れられず、よく思い出します。

 

 

 

 

なんでだろう。

 

どうしてなのかわからないけど、私は手を外してあげてよかったと思っています。

 

ぱんぽこはお腹の中ではとても暴れん坊で、足でのキックの他に手でグーッとお腹を押してくることもあったので、自由にさせてあげることができて良かったんだと思っています。

 

胸の前で手が組まれることは悪いことではないしそれが当たり前なんでしょうが、私の場合は娘の性格にあった選択を出来たんじゃないかな、と。

 

何だか満足しています。

 

 

それだけのことなんですが、特に最近このことをよく思い出すので書いてみました。

 

 

 

今日もお空の上は平和でありますように。

 

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このブログは、可愛いぱんぽこの思い出と、自分の心の整理と、情報が少ない死産後のことが少しでもお役に立てばと思って更新しています。

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