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「社会による死産の受け止め方の違い」という記事を見つけました。

2012年に、室月淳さんという胎児医学専門の医師が書かれたものです。


最初の方はそれぞれの地域・文化での死産の受け止め方の違いが書いてあります。

要約すると、流死産の多いサハラ以南のアフリカ、南アジア、カリブ海地方での流産死産の原因はそれぞれ、霊の罰・呪い・嫉妬が主とされている。だから治療や対処も、医学的治療の他に罪を清めたり、呪いを沈めるための儀式を行う。

現代の日本で暮らす私からは、流産や死産に「呪い」や「儀式」が出てくるのは驚きですが、何だか少し分かる気もします。

実際に私も死産になった原因を探している時に「もしかして、あの言葉をかけられたから呪いがかかったのかもしれない」と本気で思ったからです。

このやり場のない気持ちをどこかにぶつけたかった、何かのせいにしたかったのかもしれません。

今でも時々その考えはあって、今後妊娠したら縁起の悪いことを言う友人からは逃げようと思っています。


現代の日本と最も近いのが、現代のアメリカだと思いました。


現代アメリカでは、


・死産した夫婦がもっとも反発するのが「今度は丈夫な子が生まれてくる」「またがんばればいい」といった励まし

⇒すごくわかります!こんな言葉かけられたくありません。


・多くの夫婦は,親しい友人や親族がいつも心の支えになってくれるとは限らないと述べている

⇒これもその通りです。


・周囲の人間は死産がどれだけ悲劇的なことであり,強い悲しみの反応を引き起こすものであることを認識できない場合がある

⇒まさにその通り!


・死産した母親を支える現代のコミュニティは「サポートグループ」

⇒私は行ったことはありませんが、天使ママの会に救われている天使ママさんたちは沢山いるようです。



そして最も目に止まったのが、「死産児を見て抱擁した両親と、しなかった両親」の比較。

どちらか一方が、その後、抑うつ・不安・PTSD・次子との関係性構築が、もう一方と比べて悪化しているそうです。

「死産児を見て抱擁した両親」、「死産児を見ず抱擁しなかった両親」どちらがその後、悪化していると思いますか?






「死産児を見て抱擁した両親」の方が、その後、抑うつ・不安・PTSD・次子との関係性構築が悪化しているという結果が出ているそうです。


私にとってはとても意外でした。

赤ちゃんを亡くした悲しみというのは、赤ちゃんの顔を見ようが見まいが全く変わらないからです。

子宮内胎児死亡を言われてから、私はずっと天使ママさんたちのブログを読んでいます。

産後、赤ちゃんの顔を見た人の方が多いように思いますが、中にはそうではない人もいます。

だからといってその人たちの悲しみが決して少ないわけではありません。

逆に「見れば良かった」と後悔して苦しんでいる方のブログもありました。

一方で「抱っこできて良かった」と思っている人もいます。


それなのに、死産児を見て抱擁した両親の方がその後の経過が悪くなる傾向にあるというデータが出ていて、非常に驚きました。


ここに書いてあった数字は、


抑うつに陥った母親

・死産児を抱擁した場合・・・39%

・死産児を見ただけの場合・・・21%

・見なかった場合・・・6%



とありました。

39%、とても高い結果のように感じます。




赤ちゃんを抱っこしてしまった母親と、赤ちゃんを見ていない母親の違いは、赤ちゃんの「死」を頭だけではなく、目で見て触ってじっくりと「死」を認識してしまったかどうかの違いなだけのような気がします。

どちらかの悲しみのほうが深い、というわけではなく、赤ちゃんを見て抱っこしてしまった方が「死」を事実として脳が強く認識してしまったために病状が出やすい、ということなのかな?と思いました。


そういえば実際に私も「うつ状態」と言われました。

私は産後にぱんぽこを見て、抱っこして、家に連れて帰って数日間一緒に過ごしました。

現在はリズムが狂っているものの、比較的睡眠がとれているので、うつ状態からは大分脱してきているのではないかな?と思いますがわかりません。


病院によっては、死産後に母親に赤ちゃんを会わせることを推奨しない病院もあるようですね。

気が利かない病院なのかと思っていましたが、もしかしたらこういったデータに基いての行動なのかもしれないと思い直しました。


産後、実際に赤ちゃんを抱っこするのがいいのか、それとも会わない方がいいのか、それは人それぞれだと思います。

どちらにも良い面と悪い面があると思います。



ごちゃごちゃ考えていたら難しくなってきました。


何にしても天使ママさんたちに、悲しみの違いはないと私は思います。

天使ママさんたちの心に、少しでも穏やか時間が来ますように。

(参考:胎児骨系統疾患フォーラム 社会による死産の受け止め方の違い

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