昭和46年生まれで現在51歳
2019年秋に左胸に乳がんが見つかった時48歳
実は同じ健診で、甲状腺の異常と子宮頸がんの検査でも異常が見つかっていた
トリプルで要精密検査となった時は
生きた心地がしなかった、というかその時の自分の気持ちって、鮮明な記憶など全くないくらいに本当に酷いものだった..
私には、3つとも一度に検査を受ける勇気がなかったから、1番怖い乳がんの検査を優先した
本当はそれも怖かったけど
放置したらどうなる?
もしもがんだったら?
....死ぬのがもっと怖かった
左胸の精密検査の結果は、最悪のものだった
でもなんとか、周りの人たちの優しさに支えられ、がんサバイバーとして今は元通りに近い生活を取り戻している
本当に感謝しかない
その後少し気持ちが落ち着いた2020年春
子宮頸がんと甲状腺は同時進行で検査を受けた
乳がんの宣告を受けた時の恐怖と同じ恐怖にまた対峙しなければならないかもしれない
怖すぎた
子宮頸がんは、異形成はあったものの3ヶ月ごとの経過観察でいいと言われ、とりあえず安心した
2年経つ今もまだ半年ごとの経過観察中だ
続いて甲状腺
エコー&細胞診の結果
3センチほどの腫瘍があったが、良性との診断
ただ、かなり低いが悪性の可能性も捨て切れないとも言われた
「とりあえず経過観察でいいよ」と主治医が言うのでそれを信じたのと、乳がんの手術を受けたばかりで、正直まだその気になれなかったので経過観察を選んだ
そして、2022年秋
ついに甲状腺の腫瘍を手術で取って頂いた
先生はまだいいと言っていたが、4センチ近いと言われ、がんサバイバーの私は臆病になるあまり、悪性の可能性が数%でもある腫瘍をこれ以上長く体の中に置いておくのが本当に嫌だった
先生を説得して、なんとか取り除いてもらった
それが先月のこと
ただね、私は腫瘍を取りたい一心だった
だから、合併症のことなどあまり深刻に考えなかったのだ
手術が終わり、実際の大きさは2センチにも満たないと言われたが、腫瘍は良性だったと説明を受けて涙がポロポロ流れて止まらなかった
心の底から安堵したから
気持ちは晴れ晴れ、本当に良かったと思った
でも、泣いても泣いても声が出ないことに気づく
数日経っても、全然声が出ない
合併症で、声帯が麻痺してしまうことが稀にあると言う説明は受けた記憶があった
「稀に」のはずでしょ?
私はとにかく喋ることが大好き、歌を歌うことが生き甲斐だ
声がなくなるなんて
考えられない...生き地獄そのものだ
がんサバイバーとして
命のありがたみを身に染みて実感したのは事実だけどね
大好きな大好きなことができずに生きるのは
かなり辛いことだと知った
歌を歌うどころか....
うまく話はことすらできない自分に腹が立った
しょっちゅう悲しくて涙が出てくる
喘息も患っている私
頸椎ヘルニアもある私
乳腺外科
婦人科
耳鼻咽喉科
呼吸器内科
整形外科
これだけの科を定期的に受診してる
病院に一度も行かない月はない
51歳だよ?
これってちょっと多くないかな
でも、ありがたいことに生きてる
子供たちと一緒に過ごせて毎日毎日幸せなの
このことは、絶対に忘れてはならないことだね
いつか、声出るようになるのかな
思い切り声を出して歌いたいよ