突然 病院から電話
しかも家の電話に

私は留守にしていて
運悪く 休校中の子供が出てしまった

家に帰ると
○○病院から電話あったよと
なんか明日の診察について電話ほしいってさ

一瞬で背筋が凍りつく
なんで?診察のことでわざわざ電話するの?
明日は 甲状腺の細胞診の結果を聞くはずなのだ
まさしく 乳がんの時と同じことが起きてしまって
私の身体中が 拒絶反応を起こした

しかも
明日の診察のこととか
通院して検査してること自体
私は子供に話していなかった

子供たちはなんのこと?みたいな顔をして
私を見てる

なんでもないよ なんでもない

これで終わらせたけど
無理があっただろうか

でも 乳がんの手術をしたことや
再建をして人工物が入っていることも
何一つまだ伝える気はない
甲状腺のことも 同様なのだ

全部すっかり終わらせてから
いつか時期を見て ちゃんと話すと決めたのだ

どこからどう見ても
今の私は元どおり 元気なお母さん
まだこのあと何年かは
このまま真実を知らせたくない
なんの心配もさせたくないのが私の願い

恐る恐る 部屋にこもって電話をした
心臓の音が自分で聞こえるくらい大きい


どうか!
何かの間違いでありますように!

祈るような気持ちでかけた電話

担当の看護婦さんによると
細胞診の検査がどうも遅れてるとのことで
1週間後ろにずらしてほしいという
すぐに聞く
内容的に 何かひっかかったってことですか?
診断が大きくかわるのですか?

つい 声が大きくなってしまう

いえいえ
ご心配をおかけして本当にすみません
ただ 予定より検体が届くのが遅くなっただけです
大丈夫ですよ との返事

これ以上考えても仕方ないと 信じることにしたが

この3週間は
先生の
「良性だと思いますよ、
 よっぽど 経過観察で僕はいいと思います」
という言葉のおかげで 楽しく過ごせた
しかも明日で決着だと 心底そう思っていたので

少なからず今日の出来事はショックなことだった

お預けを食らった状態で
さらに10日を過ごさなければいけなくなった

このタイミングで 来週から
子供たちの学校も再開となる

ほんとにちょうどいい感じだと
わたし的に気に入っていたのになぁ

延期だなんて
水を差されて なんか久しぶりに嫌な気分だな