行間を読める人になりましょう。 | とりあえず生下さいっ!!

行間を読める人になりましょう。

マックとモスの決定的な違いは、バリエーションの違いだと思う。メニュー自体というよりも食材のバリエーションに大きな差がある。昔、マックに竜田サンドがあったが、不人気を理由にメニューから消えた。でも周りに好きな奴はいっぱいいたのに。客サイドには、メニューが一個減っただけだが、店側としてはチキン竜田のからあげ、キャベツの千切り、専用マヨネーズ、チキン竜田用のパンズ、チキン竜田用の包装用紙。これだけのものが店から消えてくれるのである。当初、フィレオフィッシュにはキャベツの千切りが入っていたのにチキン竜田が消えると同時期に入らなくなった。マックが経営再生を行って以来、いわゆる『めんどくさいメニュー』は季節のお勧めでしか登場せず、かろうじてベーコンレタスバーガーとエビバーガーが導入されたのみ。エビバーガーは意外だったけど(相当売れたのかな?)ベーコンレタスバーガーに至っては増えた具材はベーコンとブラックペッパーのみ。ここまでたらたらと書いているけど別にマックを否定しているわけじゃない。要は、システムをコンパクト化しコストと人件費を抑え利益を得るマック、対してモスは飽きさせないように品を替え味を変え(ちょっと考えるだけでえらい具材の種類がありそう)、好奇心を煽って集客と客単価から利益を得る方針だと思う。

このモスのやり方。裏方の店長以下のスタッフは大変です。メニューを替えたら具材が増え、マニュアルが追加変更され、配置がかわり、スタッフが作り方を覚え、ポスターを張り替え、メニュー表を張り替え、なんらかの形で宣伝し販促する。それに伴って無くなるメニューの処理もしなくちゃなんない。多分新メニューなら集計して販売効果を計算するかもしんない。前のメニューが売れ残っていれば直接お店の原価率や利益に打撃を与える。こんなのをコロコロ、しかも目新しいものにされたんじゃたまったもんじゃありません。そしてですよ、日本人なんてものは(俺も含めて)新しいものはなかなか浸透しない。特に一見何味か想像出来ないようなものなんて非常に危険です。だから、店頭やCMで『おっ新しいやつだ!』って興味を持つのに店に入るとモスバーガーを頼むみたいな。まぁモスバーガーやばい美味いから仕方ないんですけどね。次回に続く。