カネボウ化粧品初のシワ改善の医薬部外品
カネボウ リンクルリフトセラムの発表会に伺いました。
私が感心したのは、
シワグレード6まで効果があり
目尻だけではなく額、眉間、ほうれい線のシワ改善まで見られたということです。
1本20mL 13,500円と、お値段はしますが効果感に期待できる商品です。
注目したのは
真皮の健全化(①コラーゲンをつくる、②代謝の速いヒアルロン酸の量を保つ)と
表皮の健全化(③ターンオーバーを円滑にまわす)です。
それぞれ詳しく見てみましょう。
①コラーゲンをつくる
カネボウでは、1985年ケロイド治療薬の延長として、コラーゲンの研究がはじまりました。
研究結果としてわかったことが、線維芽細胞はコラーゲン線維をしっかりつかんでおり、
線維芽細胞がパフォーマンスをあげるためにはコラーゲンをしっかり捕まえておくことが重要だということ。そして、コラーゲンがある部分で線維芽細胞が増えやすいこともわかったそうです。
さらに、コラーゲンの質が悪いと、シワの体積が増え、シワが深くなることがわかりました。
シワ改善の有効成分として認められたニコチンサンアミドが、線維芽細胞の増殖を促進し、コラーゲンの合成も促進させます。
②代謝の速いヒアルロン酸の量を保つ
ヒアルロン酸は、時間の経過とともにヒアルロン酸が減少していきます。
新しく作ったヒアルロン酸は数日で破壊されており、毎日のように合成され分解されています。
ヒアルロン酸は分解される前のものの方が高分子で保水性、粘弾性が高く、分解された後は低分子になり、保水性、粘弾性が低くなります。
今まで、ヒアルロン酸の合成メカニズムはわかっていましたが、分解メカニズムは不明でした。
カネボウ化粧品が世界に先駆けて、ヒアルロン酸の分解メカニズムを発見。
HAS2遺伝子の発現により合成され、HYBID遺伝子の発現により分解が促されることがわかりました。
そこで、ヒアルロン酸の合成を促進するN-メチル-L-セリン、ヒアルロン酸の分解を抑制するワレモコウエキスを配合することで、
高分子ヒアルロン酸のままでとどめておくことに成功したいのです。
③ターンオーバーを円滑にまわす
しわ改善にはしなやかな角層も重要で表皮のケアも必要。
ナイアシンアミドが細胞増殖し、ターンオーバーを促進します。
この①~③で早いシワ改善に必要な多角的、徹底的なアプローチをしているのです。
その結果、たった、4週間の連用で目尻のシワ改善、ハリ改善が確認できました。
また、4-6グレードの目尻のシワ改善の効果が認められました。
目尻のシワだけではなく、額、眉間、ほうれい線のシワ改善も確認できました。
さらに、肌表面でも、複合オイルでハリ感を出しています。
複合オイル(シュガースクワラン、ホホバ油、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル)はオイルなのに水を抱水することができるため、弾性の膜をつくり即効ハリを実感できるのです。
使用感は赤ちゃんの未成熟な肌をやさしく包むクリーム状の物質「胎脂」の抱水性、保湿性に着想を得て、独自に開発。
化粧品の原料をつかってそれと同じ状態を作り出した処方です。
クリーム質感の美容液でなりしっとりしています。
1本20mL 13,500円で4週間分です。
ちょっと高いけど挑戦してみる価値はありますね!