フランス研修の中で、最も重要視されている課題が、

「ガリマールの香水作り体験」

です!



場所は、ニースから西へ45キロほどのところにあるのが、花と香水で有名な街グラースです。

ということで、かなりニースから通いので、

このような研修ツアーがないとなかなか行きにくいエリアです。

ニースからのツアーもでているようなので、

個人で旅行される方は、それに申し込まれるのがいいかと思います。



グラースは、以下の理由で世界一の香料文化が発達したと言われています。

●温暖で、香料栽培に適している

●グラースが革製品の生産地で、古くから革特有の臭いをマスキング(隠す)するため、

 手袋などの革製品に香料を付香していた



教授に伺ったところ、

多くの日本の香料会社は、調香師を育てるため、

グラースに研修に1年間など、長期で派遣するそうです。

なんて、素敵な職業なんでしょう!!!






こちらがガリマールの香水工場です。

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観光客が多いシーズンだったので、入口のショッピングエリアは、

人が結構いました!

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こちらが実際に香水作り体験をする工房です。

一人一人の机に、なんと200種類の賦香されたオイルが並べられています。

インストラクターがどのように使うかきちんと教えてくれますので安心です。

なんといっても、日本語を話せるおばあちゃんインストラクターがいるので、

とっても安心です。

※予約時に出勤状況を確認してから予約することをおすすめします。

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では、世界に一つしかない香水作り体験のステップをご紹介します。

※こちらの工房では、自分で作った処方を保存してくれますので、

 日本から追加オーダーもできるようになっています。


1)使用するターゲットを決める

 女性用の香水にするか、男性用か、ユニセックスにするか選びます。

 ボトルに男性の顔や女性の顔が書いてあるので、

 簡単にどこからどこまでを使えばいいのか?わかりやすくなっています。



2)ラストノート(2-3時間後に香る残香性が高い香り)を決める


香りには

最初に香るファーストノート(トップノート)

次に香る香りの中心とも呼ばれるミドルノート

そして、残香性があり最後まで残り続けるラストノート(ベースノート)

があります。


香水づくりでは香る逆順で香りを決めて行きます。

ラストノート(ベースノート)

ミドルノート

ファーストノート(トップノート)


というのも最後まで残る香りはとても強いので、

先にいろんなものに影響をあたえるところから選んで行きます。





香りが系統わけされているので、9種類から2個、好きな香りを選ぶ

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この小さい瓶、9つのキャップにカラーシールが貼ってあり、

それが自分の席の右端の一覧表と適合するようになっています。



私は、Chypre Fruite (白いシール)とAmber Cuir(赤いシール)

だったかと思います。


この2つを選ぶと、インストラクターが、

2つにちなんだラストノートを各色3種類ずつだしてくれます。


ラストノート(インストラクターはベースノートと呼んでました)を決めるので、

同じ色のシールで、ボトムスのイラストが書いてあるものをだしてくれます。

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この6本から3本を選びます。

香水のイメージを大きく左右する香りなので慎重に選びます!

決まった香り(瓶にはってある香りの名前)を自分の処方を書く紙にメモします。


そして、不思議だったのが、この選んだ香りに、

プラスバニラをつけるかを決めます。

甘い香りが好きな人が多いのでしょうか?

私もとりあえず、バニラをプラスして4種類にすることにしました。



3)選んだラストノートを決められた配合量でメスシリンダーに入れていきます


インストラクターが選んだラストノートのベスト配合量を

瞬時に判断してメモしてくれます。

支持された通りに入れて行きます。


※調香に慣れている方やこだわりがある方は、

 書かれた数字を無視して、自分で配合量を決めていれたりもしてました。

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4)ラストノートだけで混ぜる

混ぜるために1回プラスチックのビーカーに移し、また、フラスコに戻します。
  
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5)完成したラストノートを賦香紙に香りをとります。 

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最初に自分が作った香りをかぐ瞬間で、とってもときめきます!




6)ミドルノートを選びます。

真ん中の段のトップスの服の絵が書いてある瓶5つを選び、5mlずつ入れるように指示されます。

男性用(右側)と間違えないように、男性のイラストの瓶の手前で瓶を裏返してくれ、

裏返した瓶から左側で選ぶように言われます。


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ミドルノートはラストノートとのハーモニーが重要なので、

選んだベースノートと合う香りかをチェックするため、


賦香紙を瓶の上部分に持って、一緒にセットで香りを確認します!
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7)決めた5種類のミドルノートを5mlずつ入れます。

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8)混ぜるためにプラスチックビーカーに移して、また、メスシリンダーに移します
  

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9)賦香紙でできた香りを確認します。


10)ファーストノート(トップノート)を選びます

今度は、賦香紙をかざさないで、純粋に瓶からトップノートにつけたい香り5つを選びます!

ファーストノートは、他の香りが香る前にふわーーと香りがとぶので、

他と合わせる必要がないからでしょうか?

単体で選ぶように念押しされます。


女性用は、一番上の段の顔のイラストがある瓶から香りから選びます!

※同じように瓶を裏返してくれて、そこから左で選ぶように言われます

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私は、ブルガリのジャスミンが好きなので、

それに近い香りを作ろうとジャスミンのラストノートを使っていたのですが、

トップノートにもつけるか悩んでいた所、つけるなら1つだけにするように言われました。

jasmin orientalの方が爽やかで、jasmin exotiqueの方が重いので、

トップノートにはorientalをお勧めされました!

丁寧に相談にのってくれるところもいいですね!

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11)ファーストノート(トップノート)に選んだ5つを各5mlずつ入れます。

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12)最後に混ぜて完成です!

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茶褐色の瓶は無料で、香水瓶は14ユーロが追加でかかります!


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私は、日本で100円均一などで小さめのスプレーを買って

持ち歩きたいので、褐色瓶を選びました。



最後に一人一人、名前を呼んで、ディプロマを発行してもらえます。
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日本語を話せるインストラクターの方と記念撮影!

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日本でも調香体験はできると思いますが、

ここまでしっかり仕組みが整っているところは世界でもなかなかないと思います。


フラゴナールなどでも体験できますが、

やはりガリマールの方がレベルも高く、商品を売りつける事よりも

教える事に注力してくれるところがよかったです。