(質問)

不躾な質問で申し訳ないのですが、コスメコンシェルジュの知識として、お伺いさせて頂きたい事がございます。

化粧品、.医薬部外品の製造工場の賢い選定法。

また選定する際のポイントとして抑えて置くべき事は何でしょうか?

お忙しい所すみませんが、ご教授頂けますと幸いです。

よろしくお願いします。


(回答)

重要なのは以下のポイントです。

・希望のロット数を作ってくれるのか?
 個人で化粧品メーカーをはじめるのでしたら、100個とか小ロットで作ってくれるところがいいかもしれません。
 また、ある程度資金もあり、PRにもお金をかけれるのでしたら、いろんなOEMさんが受注してくれるロット1000個からはじめてもいいでしょう。
 最も経済的なのは3000個~5000個です。売る自身と根拠があるのでしたらこれぐらいの数をおすすめします。
 ※海外のおしゃれな容器やオリジナリティがある容器だと最少ロットが5000個以上のものが多いです。

・コンセプトに合う商品が作れるのか?
 いろんなOEMさんの得意不得意があります。
 スキンケアが得意なところ、ナノ乳化ができるところ、フリーズドライ処方ができるところ
 メイクの多色充填が得意なところ、メイクの軸ものが得意なところ。
 自分がどんな商品がつくりたいのか?、よく吟味してからできるOEMさんを探しましょう。
 自分が決めきれないときは、私がよくやるのが、OEMさんに、
 「新しい処方提案してください。」「今、引き合いが多い処方提案してください。」
 などと逆にきいてしまうのも手ですよ。
 最近、OEMさんも努力されていて、一緒に企画を提案してくれるところが増えてます。
 企画の提案ももらえますか?と聞いてみるのも◎

・希望する訴求原料を持っているのか?
 微量しか添加しないければ、商品の特長、魅力を添える訴求成分があります。
 これは、料理の調味料みたいなもので、ちょっとしか配合しないのに、効果や商品の特長が大きく左右されます。
 微量しかいれないので、お願いするOEMさんがもっていなければ、1kg単位などで購入し至急しなければいけなくなり、
 3-50万円くらいプラスでかかります。成分により単価は異なります。
 そのため、アワード受賞した新成分が使いたい!など要望があるのでしたら、その訴求成分をもっているのか?
 OEMさんに事前に確認しておきましょう。

・発売時期までのスケジュールに間に合うのか?
 ※OEMさんによって、処方決定から安定性確認までのスケジュールが異なります。
  大手化粧品メーカーさんのOEMだと、ちょこっと処方変えるだけでも6ヶ月の安定性が必要です。
  一般的には処方固定から3ヶ月です。
 ただ、融通のきくOEMさんだと、微量改良であれば1ヶ月でOKを出してくれます。


また、選定の際に重要なのが、相見積もりをとって、「今回はコンペですよ!」と、伝えることです!
競争の原理が働いていない状況では、素人に対して、
原価がすごく高い額で提案される可能性があります!

日本化粧品検定協会 会員の皆さんは、
相談は、顧問の先生方が回答してくれますので、
こちらの会員の相談フォームから遠慮無く申請してくださいね!