こんにちは、今日も朝から

寒いですね。床から出られ

ず、三度寝してしまいました。

 

昨日は、デスク廻りの衣更

えして、気分転換に庭に出

てみました。

 

お隣の話声やみ暮の春

        腑滋翁

 

「暮の春」 4月

傍題:暮春・春暮るる・

   春の果て・末の春

春がまさに終わろうとしている

こと。次の季節がすぐそこに待

っている。春の一日が暮れてゆ

くという意味ではない。

春の果てた先には、時を置かず

五月の万象が到来する。

例句

暮春かな山黒々と川を抱き

      中村 苑子

道すがら冷えて暮春のたなごころ

      藤田 湘子

 

山本健吉 

 ことばの歳時記」 から

 

春の暮

「春の暮」「秋の暮」は、古来

問題の多い季語で、「暮」という

語が、一つの季語の末(大暮)

にも、一日の暮方(小暮)にも

用いられているところから、

混乱が起こっている。どちらも

元来、大暮に用いられたが、

「秋の暮」の方は、かなり早く

から両方の意に用いられた。

それに対して「春の暮」は

新古今前後から、すべて大暮の

意であった。・・・

(中略)・・・・

だが、元禄の連歌学書『産衣』

には「春の暮、秋の暮としたる

は大暮にはこれなき也。時分の

暮なり」とあって・・・・・

天明時代には、両方とも時分の

暮に用いられるようになった。

現在では、虚子が

「今は春の暮・秋の暮共に夕方

の義であると定めて置く」と

言っているが、季語の長い歴史

を考えれば、そう簡単に決定する

こともできない。・・・

「一首一句の趣」

 

例句

入りあひのかねもきこへずはるのくれ

        芭 蕉

 

にほいある衣畳まず春の暮

      与謝蕪村

 

がありますが、この季節

似たような季語が多い

ですね。

 


行く春やひとつひとつに語る罌粟

        腑滋翁

「行く春」ゆくはる

傍題:春行く・逝春(せいしゅん)

   春を送る

   春の名残り・春の行方・

   春のかたみ・春の別れ

   春の限り・春尽・

徂春(そしゅん)

行春とは、暮の春と同義だが、春の

去り行くのを惜しむ気持ちが感じ

られる。

例句

行春を近江の人とおしみける

      松尾 芭蕉

 

いちはるる身を恨み寝やくれの春

       与謝 蕪村

 

行く春やおもたき琵琶の抱心

      与謝 蕪村

 

春惜しむ部屋に戻りて鼻をひる

        腑滋翁   

 

部屋に戻ったら、やたらに

クシャミと鼻水がぽたぽた

花粉症にやられたのか。

いやまてよ、机周りの

模様替えをした時、結構

埃がでたから、相乗効果

でひどくなったのだと思い

ます。

 

「春惜む」はるおしむ

傍題:惜春(せきしゅん)

  春を惜しむ

冬に別れ、

日一日と近づいてきた春。 

花咲かせ、鳥がさえずり、

山野を緑に染めた春が、

立ち去ろうとしている。

晩春の陽光に包まれてい

ると春を惜しむ気持ちに

なる。

例句

春惜しむ酒気の人らが墓山に

      岡本 政雄

惜春の犬と目が合う車椅子

      有馬 英子

 

 

夏近し

傍題:夏隣る・夏隣・夏近む

   近き夏

例句

夏近き雲こそうかべ大井川

      管 鳥

夏隣る幾むらさめや楢林

     河東 碧梧桐 

 

今日の寒さを感じると

夏近しなどとは言って

いられませんね。

早くこいこい夏の日よ。

 

少し、腹が出てきたと

妻に指摘されている今日

この頃、運動しなければ

思います。

 

今日はこの辺で

 

明日も一日

良い日でありますように

世界が平和になりますように

御機嫌よう