雨が続いた翌日のこと。

ピーカンな森の中でえんやこらと木を切る。

風も吹かんな〜…蒸し風呂みたい!
そう話していて、

一旦、きりも良かったから休憩した。

うーん暑いぜなかなか落ち着かんぞ

まぁまぁ…
水分も採ったし、さぁ木に登って枝打ちじゃー!

…なんか登りがけからしんどいぞ。
でもアレとアレを切ればこの現場は完了や!

いけいけ〜と登って、枝一本切ったとき
右腕がつりそうになってヤバッ

で、そのいたいけな右腕を他の手足でカバー。

そしたら今度は左腕がつり、ヤッバ!
とっさに枝に脇をかけて休もうとすると
こんどは脇腹がつり、
おまけで右足、左足ときた。

木の上のほうでァイダダダ!って変な声をあげ
もうじっとしてるのも我慢ならんもんだから、

「痛いんなら落ち着いてから降りてきねぇ!」

そんなお言葉を無視して

太ももで木を挟みながらスーッと
大地へズドーンと舞い降りた。

視界が淡く呼吸も浅い
うわっ、立っとるのしんでぇ…

そう思って切り枝の上に仰向けになったら

「大丈夫かー?気にせずそこで休んどきねー!」

お言葉に甘えて1時間くらいそこで寝てた。
ちなみにすぐそばで作業は続く。

頭を乗せてる枝は、
あっちの方でチェンソーで切られて
アワワワワーと振動が伝わってきて
これが木の気持ちか〜なんて思いながら

動けば身体がまたひきつるし
昇木器具を身に着けていて重いのと、

ビミョーに足がツルに絡まってるせいで
もう拷問かよー!ってくらい
ひきつりが各駅停車して回りやがってから。

当分動けなかった。

仲間に引っ張りだしてもろうてもいてぇ…
落ち着くのを待ち、自力で車までもどることに。

道の上から
「大丈夫かー?」
「大丈夫でーす!あと痛いの右足だけでーす!」

そうしてヨボヨボと上体を起こし
重い伐採道具は仲間に持ってもらい
身体1つで車まで戻りまして

全身つるって?え?どんな感じ?と
おじいちゃんたちに興味深く尋ねられた。

こんなの初めて✨

ご心配おかけしました。
3時間はピンピンしております!
身体よありがとう。

To be continued…