魔性の飴 | 植物と繋がり、人に繋がる

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今夜は少し、ブレイクタイム、最近私の心を掴んで離さない飴(あめ)さんを紹介したい。

 

和菓子や、和風喫茶が好きな人にはもちろん、ガツンとした甘みが好きな人、そして美しいものが好きな人におすすめの飴だ。

 

その名も、『さくっと食べれるきなこ飴』(有)大丸本舗

 

原料は、砂糖、水飴、大豆きな粉、米油、黒砂糖。

 

飴はひとつひとつ透明の小袋に入っているが、
その小袋をちぎった途端に、きなこのこうばしい香りがプーンと鼻腔を突いてくる。

 

 

出した飴をすぐに口に入れずに、まずは人差し指と親指でつまんで眺めてほしい。

飴は長方形をしている。そして黄金色に輝いているのだ。車の運転席で初めて見た時に私は、なんて美しい飴なんだろう、と一瞬のうちに心を奪われた。

 

 

 

できればつまんだまま、お日様の光に当ててみてほしい。
艶やかなコーテイングが、キラキラと輝いて、まるでブラウンダイヤモンドのように見えてくる。

 

そんなことをしているうちに、皮膚が当たっている部分から飴が溶け始めてくる。だから申し訳ないが、この一連の作業はテンポ良くやってみて欲しい。

 

 

それから、やっと口の中に入れる。注意。いきなり強く噛んではいけない。噛みたい人は、少しだけ歯を当てる程度にしてほしい。

 

口に入れて初めてあなたは、その黄金色に輝く飴がどれだけ薄くコーテイングされているのかを知って驚くだろう。

私は感嘆した。どんな技術でもって、こんなにも繊細にコーティングすることができるのだろうか、とあれこれ想像してみるも、当然わからない。


口に入れられた飴は、上顎と舌べらに挟まれて、唾液の酵素もあいまって、外側の飴がパリホロと崩れる。

それと交代に、中の香ばしいきなこが割れ目からこぼれて口の中に充満する。

 

きなこは既にしっとりとしている。

一粒だけで、一品のおやつとして満足できるくらいのしっかりとした甘みが、今の時代にあって媚びていなくていい。

とはいっても、一粒で満足できる人はいるだろうか。

舐めたり、舐め続けたり、噛んだり、噛むタイミングを微妙にずらしたり。その都度それに応えるように表情を変えて、食べる人を虜にするのだから。