
昔、超人的ラッシュの電車で通勤していた。
とにかく毎朝戦いで、いつ腕が折れるか、肋骨折れるかと
思うくらいのラッシュぶりだった。
コツとしてはなるべく人の真ん中に入る事。
座席の前に立ってしまうと、後ろから押される圧力との
真剣勝負。つり革になんてつかまっていては耐えきれない。
上のバーをしっかり掴み、全身全霊で耐えるのだ。
耐えきれず、窓に手をついてしまったり、座っている人
に倒れ込んで迷惑がられたり。。。
座っている人と足がぶつかって痛いのなんのって。
あんな日々はもうこりごりだ。無理だ。
あんなストレスに毎朝今も耐えている人たちがいるかと思うと
本当にすごい。
で、ある朝、不運にも座席前に立ってしまい、
全身の筋肉で最大限に力んで耐えていると、
ふと、後ろからの圧力がなくなった。
え?なんで?確かにいつも通りの混みようなのに。。。
ふと上を見ると、私の腕の横のもうひとつの腕が
ワナワナと震えている。
で、後ろをチラッと見ると、
若い男子が私の後ろで踏ん張ってくれていた。
私に圧力がかからないように、ひとりで耐えてくれていたのだ。
なんて、優しき男子

ありがとう

あの時のあなた。とっても嬉しかったです

ちょっぴり恋した0.1秒でした。