人が生きる道… | 徒然なるままに…

徒然なるままに…

未診断とはいえ、絶対ADDの私。
夫もアスペルガーだろうから、
息子は発達障害のサラブレッド!
そんな私の日々の小さな喜びや躓きを
思いつくままに書いてみています。

三浦春馬さんのご逝去から1週間。
お休みが取れたのをいいことに
ずっと彼の出演作品を観て過ごした。
(本当はもっとすべきことがあるのも
わかっているのだけれど…)

なんて繊細な表情をするんだろうと…
見るたびに感動する。

職場の同僚は
「亡くなって評価されるって…」
と言っていたけれど。
まるでゴッホやモーツァルトのような
言われ方だなと、漠然と思った。

でも、それは違う。
彼は生前からずっと評価されてきた人だし…
少なからず、そうミーハーもない
芸能、テレビに疎い私まで
ぐっと心を奪われる、
そんなお芝居をして、
歌って踊れる多彩な才能と
上品な言葉を紡ぐ素敵な方だったよと
思った。

その反面、
たとえ亡くなってから評価が
今までより高まったとしても、
それはそれで正当な評価で、
若き死による過大評価ではないと思うから、

それはそれでもいいかと思った。



自己肯定感…
生きていくのに大切なこと。

本木雅弘さんにも思ったけれど、
おふたりとも素晴らしい才能と
人並み外れた努力、研究心と美意識、
ストイックさを持ち、
容姿端麗でもある類稀な存在。
そして、ナイーブで優しい。

妥協を許さない生き方で自分を追い詰め、
すり減らしながら生きているように

見える。

でも、片や家庭を持ち、
妻や子どもがいる生活の中で
親族や同僚からも偏屈で変わった人と
思われている弱くて、醜い自分を
曝け出すドキュメンタリー番組の
企画に渋々ながらも賛同し、
いい仕事の実績とともに歳を重ねている。

そして、片や順風満帆に見えた輝かしい
キャリアを投げ出してでも、
現状から逃れるために命をかけ、
30年の短過ぎる人生の幕を閉じた。

あらゆる逃げ道を塞がれた…
背負うものが大き過ぎた…
ストイック過ぎた…
タフな生き方ができなかった…

全てが当て嵌まるのだろう。

でも、それでも彼が精一杯生きて、
素晴らしい功績を残してくれたおかげで、
私たちは彼をいつでも観ることができる。
そんな現代に生きている幸せを感じよう。

私の人生の2/3の時間しか
生きていない彼だけれど、
たくさんの人の心の中で生き続ける。

いろんな柵から解放されて、
ゆっくり安らかに眠って欲しい…


机上の理論では、

命は大切だし、
自ら手放すことがいいとは
絶対言えないけれど…

追い詰められて、
生きていくことがツラい、逃れたい
と思いながら生き続けることと、
そうできないこととの違いに
優劣などない。
そこには
「その時その人にできる選択がある」
だけなのだと思った。