さて。
9ヶ月ぶりの投稿でございます。
時が過ぎるのはあっちゅーまでんな。
今日は僕が住んでいる「運転請負業界」の仕組みと流れについて徹底考察です。
※住んでいるぐらい長い時間働いたり考えたりしているので、敢えて「住んでいる」と表現しています。
今月も。
那覇をメインに稼働している同業者が1月末で事業終了のお知らせをしていました。
いくら同業の競合とはいえ、運転請負を世に広めるという意味では皆同志ですので、撤退は非常に悲しい出来事です。
僕たちがスタートした約3年前から今までに、事業者の参入と撤退を幾度となく目にしてきました。
僕たちのお客さんとして利用した方が始めたり、東京から来た会社が始めたり、個人で1人で始めたり。
多くのチャレンジャーが次々とギブアップするこの運転請負業界は、今のところ間違いなく難易度が高い業種となっています。
なんとなくですが、、
「2人でやってた運転代行を1人でやるから経費半分でボロ儲け」というイメージが湧かないでしょうか?
「誰でもすぐに始めることができて参入障壁が低いからすぐ真似されそう」=誰でもできそう、とか考えませんか?
これがメチャメチャな落とし穴でして。
そんなシンプルな構造からかけ離れた、メチャメチャ複雑な構造になっています。
では。
何が一体そんなに難しいの??
を解説します。
まず、運転請負業を成立させる為に最重要ポイントが大きく3つあります。
①ドライバーの確保
②集客の確保
③使用するバイクのクオリティ
↑上記3つです。
ん?天候は?雨降った時が一番ヤバいんじゃね?と思われるかもしれませんが、雨は意外と月間を通して大ダメージになることはほぼありません。
ではまず①から。
そもそもの運転代行と運転請負の違いは、以前の投稿で話したことがあるかと思いますが、1番の違いは依頼が終わってから次の現場に着くタイムの差です。
例えば、運転代行だと那覇から糸満にお客さんを送った後、那覇から次の依頼が入った場合、車で15分で戻れるとした場合。
運転請負はおよそ25〜30分かかります。
ということは、2件目に到着するタイムが変わるので、この流れだと件数をこなすほどにタイムロスの開きが大きくなります。
お客さんの依頼が増えれば増えるほど、詰まるのが運転代行より早くなるということです。
これを解決策として考えそうな事は、このシンプルな元のエリアに戻って2回目をやる方法ではなく、終わったエリアの近辺から次の依頼を取る、です。
ただし、複数エリアから依頼が来るようになる為には、複数エリアを拠点にしなければなりません。
わかりやすく例えると。
普段、1台で那覇エリアを拠点にした場合。
那覇の店舗に名刺配布等の営業をしたとして、那覇から依頼が来ます。
1発目、那覇から糸満が入り糸満に行った場合、糸満では営業活動をしていないので、糸満からは依頼が来ません。
「いや、糸満でも営業したらええやん!」と思われがちですが、糸満でも営業をすると糸満から依頼は来るのですが、メインエリアの那覇に待機している状態でも糸満から依頼が来て、対応が困難になります。
明確なデータはありませんが、だいたい2〜3回連続で断られるとその次また依頼をする確率はかなり低くなります。
ということで、新しく事業をする時によくスモールスタートをする事があるかと思いますが、運転請負に関してはスモールスタートが一番難易度が高くなっており、台数が多ければ多いほど一定のエリアの中に密度が高まっている状態で効率化ができます。
①まとめ
「運転代行のスピード(車のスピード)に運転請負(バイク)のスピードが追いつかないので、次に行く距離をいかに縮められるかが鍵。まともに戦うと物理的に絶対に勝てない。その為、一定のエリアの広さとエリア内のドライバー密度は超重要。」
②集客の確保について
これは別に特別な話ではなく、当たり前に必要な要素で絶対に必要な要素です。
ただ、強いて言えば①③をクリアして継続すれば②は自ずとついてくる、というイメージです。
いや、違いますね。①③をクリアした上で、不快感のない普通以上の接客を実行すれば、が正しいです。
なぜ①③をクリアすれば②が伴いやすいかと言うと、運転代行業界が需要過多になりやすい業界だからです。
昨今の2種免許保有者激減問題から今日も少しずつ2種免許ドライバーが減っています。
※運転請負は一種免許で◯
でも、電車のない沖縄で運転代行の需要は一定必ずあるので、供給が追いつかなくなりがちです。
そんな時に、ドライバーが沢山いてマッチング率が高いサービスがあれば当然、そこを呼ぶ人が増えてくるからです。それで依頼が増えないのなら、システムというより対応してる人に問題がある可能性が高いと思っています。
なので、②はドライバー数と誠実さと少しのユーモアがあればいけます。
②まとめ
「お客様は神様だが、日頃の行いをよくすると神様は近寄って来てくださる。」
②のまとめ雑過ぎましたね。失礼しました。笑
続いて③のバイクのクオリティ
これも
①同様、超重要ポイントです。
最近、数年前に比べると電動キックボード等を街で見る機会は増えましたが。
運転請負で使用する、「プロ仕様」「業務用」レベルのバイクはほとんど存在していません。
例えば。
軽いけど遅い
とか、
速いけど電気が壊れやすい
とか、
航続距離が長いけど重い
とか。
これはいいけどあれはダメ、みたいな感じで全てを網羅する車体はまだ見たことがありません。
でも、どれか一つが欠けると業務用としては不十分で、車体のクオリティはトータル得点総合評価ではなく、全項目が90点以上でなければならない、といった感じです。
車で言うトヨタレベルの品質ができればゴールですが、なかなか難しいです。
なんとなく車体を選んで参入する事業者に一番起こりやすいのがこの③です。
③まとめ
「車体のクオリティ(故障しない等)が高くないと、そもそもドライバーがいても成立させられない」
ということで3つの条件を出しましたが。
これまた難しいのが、これを1つずつ解決するわけではなく、3つの車輪を同時に回転させないと成立しないと言うことです。
ドライバーがいて、お客さんがいてもバイクが無ければ全部ダメになって、お客さんとバイクはあるけどドライバーがいなくても全部ダメになる。
で、一番タチが悪いのは、この事実に入る前はほぼほぼ気づけない!ということ。
入ってからこの三輪を同時に回転させる難しさを経験するんです。
じゃーこんだけ難しいならもう100%無理なのか、というと、まだ諦めるのは早い!と思っておりまして。
例えば①
ドライバーの数によるエリア面積とエリア内密度の解決法は、ポツポツした事業者がチームになること。
運転代行もそうですが、この業界はタクシーで言う日本交通みたいなところがなく、みんなが個人商店規模で運営をしています。でも、個人で成立させるのは難しいので、依頼の受け口はそれぞれが持つより、一つの受け口に対して多くのドライバーがいた方が結果、エリア面積が大きくなりエリア内密度が高まり、結果マッチング率が高まります。
これがポケバイで言うところのアプリ配車の重要性です。仮に30台走った時に、人力で回すの無理すぎるので。
それでは依頼の取り合いになるんじゃない?
って思うじゃないですか?
でも、それも違います。
少なくとも依頼の取り合いは、需要の上限近くに行くまでは慢性的には発生しづらく、マッチング率の高さで新規のお客さんがどんどん増えて来ます。
お客さんが増える要因は前述したマッチング率の高さが大きく繋がってるので、ドライバーが多い状態を維持すればラグはありますが、お客さんは比例して増えてきます。
市場規模に対するシェア率を元に、需要の上限が近いと思ったところで、エリア内密度の向上を止める、が正しい戦い方です。
②集客の向上は①③を軸に作っていくので一旦置いておきます。
そして③
バイクのクオリティを上げる為の解決策もあります。
それは、製造メーカーと直接交渉をして、品質の高い車体をオーダーメイドで作ることです。市販のものでは現状かなり難しいです。
更にこれまた難しいのが、どこのメーカーでもオーダーをすれば品質の高い製品が作れるわけではなく、特定の技術力のあるメーカーにお願いをしないとオーダーでも高品質はできません。
僕たちも相当、車体については追求してきましたが、結論はそれです。
バイクの寸法から電気系統の仕様、バッテリー容量、航続距離、ブレーキの種類、スピード、耐久性、その他、追求する項目全てで90点以上を出す車体。
でも、この完璧な車体のオーダーを作ろうとすると、10台とかでは優良メーカーは受け付けないので、ロットが3桁台とかになります。
でも、個人でやって3桁台の車体をまとめて発注するのはかなり難易度が高いので、そこもチームプレー。みんなでまとめて高品質な車体を発注する、が正解です。
真剣に書いたらメチャメチャ長くなりました。失礼しました。
運転請負を成立させるのは↑の流れになるんですが、それを実現するのがかなり難しいので、参入と撤退が止まないわけです。
そして、ここからは今後の業界動向予測です。
今後の運転請負業界ですが。
「2人でやってたものが1人でできる」という表面的な捉え方で参入が今後も一定期間増えてくるはずです。
前述した通り、↑は漏れなく参入した後にわかる事なので、参入したはいいが、全然売上が出ない!という事業者が今後も一定期間一定数出てくることが予想されます。
先週も同様の相談を受けて、ポケバイアプリ内で稼働する話でまとまった事業者がいらっしゃいました。
ちなみに、この考えを元に考えると自分たちが儲けを出すよりも先に市場を形成していく方が大事なので、ロイヤリティは極端に安く設定しています。入りやすいように。
僕たちにとっても新規参入は追い風で嬉しいことです。
ただ、これはポジショントークでも何でもなく、参入をするのは良いことだが、必ずチームプレーをしないと誰もうまく行かないので、もっとまとまって一つの成果を出すべきである事は間違いございません。
だから、ポケバイがやってる事は無計画ではないし、やるべき方向を示して、限られた予算の中で粛々と進めているわけです。
問題はお金が尽きる前に実現できるのか、の一点です。
というわけで、僕のブログ史上最大級の長さになりましたが、これはもはや運転請負バイブルです。
今年は、既に参入した事業者・これから参入する事業者と一致団結できれば両者にとって良い成果が出るのではないか、と考えております。
すみません。ガチでつまらない事を書いてしまって。。