ヤバイよな?パニ持ちってさ
冷静に振り返ったらスーパー不審者な瞬間が多々あるのよね。
こないだも通勤の電車でかなり大きめの不安感に襲われてさ
オジサンは通勤途中に一回乗り換えがあるのよ、そこでさ、デッドオアアライブの葛藤をするわけ。
ここで職場に電話して体調不良で休む連絡を入れて帰るのか、それとも全力で回復に努めて職場に向かう乗り換え電車に乗るか。
ここの選択でだいふ未来が変わるからめちゃくちゃ逡巡するわけ
パニ持ちにも色々なタイプがあるのだろうけど、オジサンはね、動いていないと駄目なタイプなの。
パニホがそこまで来ていて動悸も凄いし呼吸も苦しい、こんな時にオジサンは止まっていられないタイプなの
例えばホームの椅子に座って休むとか出来ないの、怖くなるのよ、周りの人が普通にいつも通りの感じで通勤してる姿が。
もちろん、オジサンが普通じゃないのだけれど、それを知らない人々が普通にいつも通り通勤している姿が鋭利な障害物のようにオジサンに突き刺さってくる感覚になるの。
それが怖いからオロオロと歩きまわりながら腹式呼吸をして回復に努めるのだけど、、、
これはヤバイ
オジサン、気付きました、本人は必死なんでそのヤバさがいまいちピンと来なかったけど。
六〜七年前かな?パニが重度な感じになって、「家の周りを散歩する」のがリハビリの第一歩になってさ。
当時、家に引き篭もっていてさえもパニホをくらってた時期なので、たかが家の付近を歩き回るだけでもだいぶ挑戦な感じだったの。
この時期は人が怖かったから、人の居ない裏道みたいなコースでリハビリしてたの。
ある日、いつものリハビリコースを歩いていたら、前に小学校低学年の女の子が学校帰りでさ。
人通りのない裏道でよ。
オジサン、当時無職
ランドセルの女の子が前に居るのはわかっていたけど、オジサンもオジサンで必死のリハビリなわけ、周りにはただの散歩に見えるかもしれないけど
その女の子が何度か振り返ってたのは知ってたの。
で、ある瞬間その女の子が突然のスーパーダッシュで駆け出していったの。
え?って思ったけど、すぐに気付きました、オジサン、どう考えても不審者じゃないですかと
オジサンはオジサンのリハビリに必死で周りが見えてなかったのけど、この女の子にとっては普段居るはずの無い時間に居る不気味な中年のオッサンがすぐ後ろを歩いてるわけなんでね。
本当に申し訳なねえ怖い思いをさせてしまってごめんね
だからこないだ駅の構内で出勤するか帰るか逡巡してオロオロ構内を動き回ってたのもさ、ある意味スーパー不審者なんだろうなと思ったの。
警視庁24時みたいな番組であるじゃない?
駅構内で女性が痴漢の被害にあったみたいな、で、防犯カメラを確認したら不審な動きをしている男がいると
これ、その瞬間にハーモニーしてたら完全に犯人はオジサンになるからね
冤罪なのですぐに解放はされるだろうけど、事情聴取や拘束まではリアルに見えてくるもの。
怖すぎるよな