月曜日……
現実が、目を覚ます……
水曜日……
倦怠が、宙を舞う……
Weekendを前に、わたしは……
ファンタジックになる……
そう……それが……
【FANTASIAー其の6】
注文の多い料理店は、入りづらいものだ……
やたらと気を遣い、落ち着かないだろう……
静かな喫茶店❔
世の中には、風変わりな店があるものだ……
実は……
わたしが、大学生のときに入った店も……
とても、風変わりな喫茶店であった……
あれは、わたしが大学一年生のとき……
高校の同級生だった、稔 (みのる) と……
名古屋の栄に、遊びに行った日のことだ……
稔が、口を開いた……
『喉が渇いたでぇ、サ店でも行こまい!』
わたしたちは、公園を出て……
お洒落そうな、店を探した……
人波に溢れた、表通りを避けて……
わたしたちは、裏通りへ入っていった……
すると……
ビル街の、一角に……
喫茶店らしき、看板を見つけた……
どうやら、店は地下にあるようだった……
地下へと続く階段を、降りていった……
階段を降りていくと、店の入口があった……
わたしたちが、中へと入っていくと……
店内は、少し薄暗く……
入口に、女の子が立っていた……
『いらっしゃいませ、お二人様ですか?』
レジカウンターの、横には……
何やら、店のシステムの説明書があった……
・・飲み物だけ?・・珈琲専門店かな?・・
何だか、面倒臭そうな店だったが……
わたしたちは、喉が渇いていたので……
店内へ、入ることにした……
「お会計が、お二人で 4000円です」
・・珈琲一杯が2000円?・・高っ!・・
わたしたちは、渋々とお金を払い……
店内へ、案内してもらった……
わたしたちが、周りを見回すと……
10個ほどあるテーブルが、ほぼ満席だった……
不思議なことに、わたしたち以外は……
男性の、一人客ばかりだった……
そのせいか、静かに流れるBGM以外は……
人の声もなく、異様に静かだった……
誰の話し声も、聞こえなかった……
わたしは、あることに気づいた……
他の客が、やたら水のお代わりをするのだ❕
ウェイトレスが、コップへ水を入れると……
周りの客の視線が、一斉に……
ウェイトレスの、スカートへと注がれた❕
それから、こんな客もいた……
ウェイトレスが、横を通るときに……
わざと、物を落とすのである……
そして……
なんと❕
下から、覗いてるではないか❕
そのときだ❕
「きゃあ~!!」
バシン❗
「痛い!」
異様な雰囲気の、喫茶店だった……
そう言えば入口に、気になる看板があった……
珈琲専門店で、パン類がないと思ってたが……
それは……
ノーパン……
それは……
男のロマン……
FANTASIA !

































