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概要
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。
80分というわずかな時間を本当に大事に営む家政婦親子、子供に対して大きな愛を注ぐ博士の姿に感動した。
ただ、80分が経ち全てを忘れてしまった博士のその姿は親子にとっては非常に残酷な物だった。
特にルートと博士のパーティのシーンには涙した。
生きていく中で出会う事はない作品のひとつとして胸に刻まれた。
★★★★★