
¥1,000
イーストプレス 253P
★★★★★
「いのち」と「こころ」について手塚治虫先生の作品に沿って考える作品です。
監修の谷川彰英さんは筑波大学副学長をしている方です。
人気漫画のブラックジャックや鉄腕アトムといった作品の中からも収録されています。
一番印象的だったのが「シルバータワー」です(P7)
現代では環境特番やハイブリッドカーなど環境に対する意識も高くなってきましたが、手塚先生が生きていた時代にここまで環境問題を意識して作品を描いているという意識の高さと、未来の地球への予測力に驚きました。
敵が最期を迎える時にこう言います。
「人間がいる限り地球はもうだめじゃ。」
そしてアトムはシルバータワーを破壊し、博士と共に退却します。
アトムは博士に言います。
「人間がいる限り地球は決してよくならない。と言いました」
博士はアトムに尋ねます。
「アトムお前もそう思うか。」
「僕はそうは思いません。」
物語はそこで終わります。アトムは人間に期待してくれている。
手塚先生はこれを書いた時代から地球環境に危機感を覚えていたんだと思います。
でも私たち人間なら、必ずやその危機を乗り越え豊かな地球を取り戻すことが出来ると信じていたのです。
20年前になくなった手塚先生の期待に応えられるような人類でありたいと感じました。
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