池袋で思う

震災後、すっかり暗くなった東京。

でも、週末の人出は戻ってきているようです。

人と会ったあと、
なんとなく一人になりたくて、
どうしようもなく隔絶されたくて
池袋の立ち飲みでしばし休憩。


雑踏のなか、ほっといてくれる
空気がここち良い。


そして、
被災地に派遣された看護師さんのブログを読む。


名波さんの日記を読み返す。


ヨッシーさんと交わした言葉を
思い起こす。


南相馬市に行った時の事を思い出す。



新幹線が開通したら会いに行きますと
仙台で被災した心のアニキに言った。


連休に被災地に行こうと
頑張って働いた。

で、ＧＷに入るも、
未だに仕事は終わらず。

そして、
次の仕事が入る。


自分が今できる事をやるだけという
言い訳で、すぐに行けない事を
心で詫びる。


まぁ、自分が行ったところで
何も出来ないのは分かってるけど。

働けるだけ有難いのだけれども。


心はザワめく。


そして、空気感の違いに
心が揺れる。



今日、
飲み会に誘われた。


アホみたいに騒ぐ気になれず断る。

たぶん、騒いで金を使う方が
いいのだろう。

自粛うんぬんなんて
言うつもりもないし。



でも、やっぱり頭から離れない。


瓦礫の中を、家族の
写真を手に歩いていた
おじさんの姿が。


飼い犬を探して屋内退避地域を
紐を手に歩くおばさんが。


餌がなくてお腹をすかして
人間に尻尾をふって近づいていく
毛並みの良い犬の姿が。


テレビの中ではなく
実際に見てしまった出来事の数々。


復興ののろし
ポスタープロジェクトの中で
おじさん3人につけられている言葉


「もうふざけんじゃねえぞ」


被災地した、ゆかりの地の
惨状を見るたびに奥さんがはっした

「くそ～」

という言葉。




その言葉に返す何かを
まだやれていない。

何も言葉を発していない。


いつかやれるのかな。