「自分が死んだら、火葬じゃなく、土葬にしてくれ」



こういう人って、案外、多い・・・。その理由を聞くと、、、、



「自分の体が焼かれるなんて、想像しただけで、恐ろしい、、、、鳥肌が立つ」



ま、“鳥肌が立つ”が、適切な表現とは思わないけど、、、、宗教上の理由じゃないんだ?

でも、生きている時の感覚を持ち込むのなら、土の中に埋められるのも、又、想像したくないけど、、、、身動き一つも取れない密閉された暗闇で、ずっと一人きり・・・。

これなら、鳥肌が立つよね? いや、でも、土の中って、結構、温かくなかったっけ? 外気に晒されていない分、、、、違う?



「知らないけど、、、、勝手に盛り上がらないでくれる? でも、確かに、言われてみれば、そうかも・・・。じゃあ、いっそ、ミイラにして貰いたいな」



土の中に埋めずには済むけど、、、、保管するのがめんどうだよ。 

それに、脱水症状の条件が整った場合、自然にミイラ化したりするらしいし、、、、よく分かんないけど、人間の死に方の中で、最も苦しいのが飢え死にっぽいし、、、、そんなの、体験したい?



「いや、そもそも、死んでからの話だし・・・」



じゃあ、火葬でも構わないじゃん?



「・・・まぁね」





ぶっちゃけ、この手の、故人の遺言は、(正式な文書が在っても)守られない事が多いそうです。日本は狭いですから・・・(地域によって、条例で禁止されたりしている)。
「ごめんなさい」




うーん、如何に対応すべきか・・・?

「うん、分かった」って、普通に受け入れても、謝るのが、さも当然かのような態度に感じられるし、傲慢な印象を与えかねない。

「全然、そういうの要らないから」って、頑なに拒んでも、相手は誤る事で、重荷を下ろそうとしている訳だし、それを認めてあげられないのも、度量が狭いような・・・。

「うん、分かった。でも、全然、そういうの要らないから」って、困った挙句の合せ技、、、、無難だけど、芸が無いよな?(一応の対策が用意できた途端、欲が出てくるもので・・・)

「謝るべき相手は、もっと他にいるんじゃないかな?」って、不誠実なはったり、、、、これを採用してしまいそうな気が・・・?




「他に? あのー、理解していないみたいだから、はっきり言うけど、、、、振られてるのは、あなたの方だし、新しい男の方とは浮気じゃなく、本気だから・・・」
「なんと言っても筋肉! 貧弱な体なんて身窄らしいし、みっともない、、、、筋肉を持たない男なんて男じゃない!」




筋肉の無い人間なんて、存在しないし・・・




「屁理屈を言わないでよ。それこそ、男らしくない、、、、悔しくても、黙って、行動で示すのが男でしょ?」




肉離れを起こしたが、重過ぎて、運ぶに運べなくなり、そのまま、暫く放置され続けるボディービルダー・・・ぼそ




「何か、言った?」




いえ・・・。