「何? 呼び出して・・・」

「男に振られた、、、、慰めて」

「カフェの椅子に、どっかりと深く座り込みながら、目線だけで、あたしを出迎えるような、横柄な態度に出られると、そういう気も失せるわ~」

「心の傷付いている友達に対して、そんな、辛辣な言葉を向けてくる訳?」

「すっかり被害者意識に囚われてるけど、、、、振られる方より、振る方が辛い、って事も有るんだよ?」

「男の味方? それとも、振られた事の無い女の余裕?」

「別れ話を切り出すとなれば、少なくとも、何日も前から苦慮して、下手すれば、何ヶ月も前から苦悩して、そのタイミングを量りながら、神経を擦り減らしてたに違いないよ。その間、あんたの事だから、どうせ、男が発してきていたであろうサインらしき気配にも気付かず、のほほんと、毎日を気楽に過ごしてたんでしょ? で、いよいよ、関係の解消を告げられた時には、あんたが如何に抵抗を示そうが、相手の迷いはすっかり抜け切って、決意が固まってしまっているから、既に手遅れの状態、、、、あんたにしてみれば、唐突に、一気に浴びせられた悲哀なんだろうけど、向こうは向こうで、同じ分だけの不幸を、緩慢に、徐々に受け容れてきてたんじゃないの?」

「あたしが鈍いみたいに・・・」

「間違いなく鈍感な人間の部類だよ、、、、だから、毎度毎度、男の方から別れ話を切り出される訳・・・」

「じゃあ、如何すれば・・・?」

「相手の動向を常に探って、異変を感じたら、即、自分から別れ話を持ち出す・・・」

「・・・別れたくないとしたら?」

「結局、いつも別れる羽目になってんじゃん?」

「でも、そんなの、楽しくない・・・」

「楽しみたいなら、相応のリスクは受け容れなきゃ、、、、付きものなんだよ」

「男はドラック?」

「向こうからすれば、“女はドラック”ってなるし、、、、“恋愛がドラック”ってところかな」

「・・・如何して、溺れないでいられるの?」

「あたし? うんと、、、、そう見えるとしたら、あたしのは“恋愛”じゃないんじゃない?」

「じゃあ、、、、あたしの勝ちだ?」

「は? 勝ち負けじゃないし・・・」

「あたしの方が上だ?」

「上とか、下とか無いし・・・!」

「ありがと、立ち直れた気がする」

「あ、そういう目的・・・?」




つまり、慰めさせられた訳ですね?