隣の席で、今、さっき戻ってきたばかりの同僚が如何にも怪訝そうに、机の上を却って散らかすかの如く、漁っている、、、、何かを探しているようだ。




同僚「あれ? あれ? あれ?」




この時点で、何か、もう、これ見よがしな感は有った・・・。

遂に根尽きたのか、動きを止め、暫くじっとしていたが、やがて、、、、




同僚「なぁ、俺がいない間、此処に誰か来た?」




遠回しな言い方・・・。




僕 「いいや、、、、何で?」

同僚「ボールペンが無いんだ・・・」




要するに、俺が盗った、若しくは、俺が無断で使っているんじゃないか、そう疑っている訳だ?

成程、、、、向こうがワザとらしく、「あれ? あれ? あれ?」なんて言っている時(餌を撒いていたのだろう)、こっちが食い付いてこなかったのを、逆に、不自然に感じたんだろう。でも、それは、そっちのアプローチこそが不自然だったからで・・・。

結局、高がボールペン程度の事で、追及しているような感じに伝わらないよう、気を遣った挙句、却って、厭らしい趣きが醸し出されてしまった形だ。

じゃあ、自分が逆の立場なら、如何していたか?

散々、探して、目当ての物が見つからなければ、、、、




「(自分のを無くしたんで)ボールペン、貸してくれ」




これで、全てクリアじゃないかと・・・。




あ、で、ボールペンの在り処は、同僚の、上着の胸ポケットに差し込まれていて、、、、僕も気付かずに、指摘してあげられなかった訳だし、冷静なつもりだったんだけど、結構、(高がボールペン程度の事で)頭に血が上ってたらしい・・・。