九太郎くんは、勉強が嫌いなだけで、頭の方は、決して悪くありません。

探究心は豊富で、世の中の、あらゆる事象に惹かれ、疑問を呈します。



「幽霊? ある程度の知能を有した魂じゃなければ、肉体から切り離された場合、その実体を保てないとしても、、、、お前らさぁ、人類の歴史上、どれだけの命が失われている、と思ってるんだ? 現在の、世界中の人口を合わせても、到底、おっ付かない位、過去に、人は死んでるんだぜ? そういう、全ての魂が残っているのなら、此の世の、一体、何処に収まっていられるんだよ?」



心霊現象についての話題なんですが、、、、小学生のクラスメイト達では、とても、このレベルには対応し切れません・・・。



「えっと、、、、つまり、信じないって事だよね?」



同級生の一人は、早々に切り上げたいみたいですが、九太郎くんは容赦なく、話を展開させます。



「生きている人は、眠っている時間よりも、起きている時間の方が長い。死んでしまった人は、屹度、起きている時間よりも、眠っている時間の方が長い状態なんじゃないか、と思う。活動の範囲、又、その時間帯が違うのに加えて、人の魂の質量は1g程度らしいし、今のところ、此の世の中にも如何にか収まっているから、余り目立たずにいるだけで・・・。でも、ちらほら、幽霊の目撃されるケースが増えているんであれば、バランスが崩れ掛けてきているとも言えるし、近い将来、生きている人の生活領域にまで、大幅に侵食してきて、何れ、死者の魂だけが支配する世界に成らない、とも限らないけど・・・?」



九太郎くんは、一応、冗談として語っているのですが、同級生達の反応は、、、、



「へぇ~、そうなんだぁ。凄いよね・・・」



そもそも、死≒眠っている状態、という(拙くも、可愛らしい)解釈での、論理的な脆弱性が自体、丸で伝わっていないのですから、如何ともし難いでしょう・・・。

でも、中には、こんな反応を示す女子もいたりして、、、、



「えぇ!? 怖いよぉ・・・。でも、誰かが何とかしなきゃ、、、、どうすれば、世界を救えるの?」



突然ですが、九太郎くん、、、、初恋です。