公園のシーソー、その片側に座っている、しょぼくれた感じの、初老のオジさんを見掛けた。

普段なら、『自殺でも考えてんじゃないかな?』とすらも思わず、気にも留めないのだが、、、、そういう懸念めいたものとも、又、違う、妙な違和感を覚えて、立ち止まった。

ん? シーソーの反対側には、誰も居ないのに、何で、オジさんの方が高く、持ち上がっている・・・?

こ、こ、これは、、、、察するに、幽霊なんじゃ・・・!?

生まれて此の方、霊的なものの一切を見た事が無い僕、、、、もし想像通りなら、凄く貴重な体験だ・・・。

気が急きながらも、興奮を抑えつつ、ゆっくり、慎重な足取りで、その、幽霊(仮)の出没地点へと近付いて行った。

相手は、僕の気配を知ってか、知らずか、警戒する素振りは全く見せていない、、、、見れば見る程、信じられないくらい、くっくりと浮かび上がるアウトラインだし、丸で生きているみたいだ。



「あの~、幽霊さんですか?」



拙いアプローチになってしまったのは許して欲しい、、、、何しろ、今迄、こういう輩と触れ合った事が無いもんだから・・・。



「はい? 何で?」



素っ気無く、連れない返答だ・・・。



「だって、、、、浮かび上がってるし・・・」



屈辱的にも、向こうは嘲笑ってくる、、、、幽霊(仮)の癖に・・・!



「そりゃあ、シーソーだし、、、、ほら、見て判る通り、反対側に、人が乗っていれば、重量の釣合い次第で、必然として、此方は持ち上がる訳で・・・」



(反対側に)人? 僕には見えませんけど・・・? 



「え? じゃあ、あっちが・・・?」



つまり、、、、へぇ~、幽霊にも、ある程度、質量が有るんだ・・・?

ていうか、あんた、、、、幽霊よりも軽いのかよ!?(どれ程の存在感なんだ・・・?)