仕事が立て込んで、徹夜での作業を余儀無くされていた。


パソコン画面に集中し、作業を進めていたが、やはり、ここ最近の睡眠不足が祟り、睡魔が襲ってくる、、、、結局、そのまま、寝入ってしまったらしい。


何時間か経っただろうか、、、、何やら、騒がしい気配に気付き、僕は、目を覚ました。突っ伏していた机から、顔を上げると、その眼前に、数人、いや、数匹? 数え方はともかく、明らかな、小人の姿を認めたのだ。僕の視線に気付いた瞬間、あっという間、四方八方に逃げ去ってしまったが、 間違いなく、人型の妖精で、生き物の如く、動いていた。





『これは、、、、ひょっとして、グリム童話の、あのエピソード・・・? 夜中、こっそり、仕事を手伝い、貧乏な靴屋を繁盛させた小人の話だ。そうか、俺、貧乏だし~、助けに来てくれたんだ!?  ありがとう!』





気が急きながら、パソコン画面を覗いた、、、、が、その(手伝ってくれたような)形跡が見受けられない・・・。ふと、目を移すと、机の脇の方に、一足の、新品の革靴が置かれてあった。





『・・・つまり、あいつら、靴を作る事しか出来ない・・・?』





がっかりした、、、、が、気持だけでも、やっぱり、ありがたい・・・。何の気なしに、仕上がりの良さそうな、その靴を取り上げ、何の気なしに、自分の足に履かせてみた。





「おぉ! ぴったりじゃん!!」