「人気も有るし、実績や能力、経験だって優っているのに、あたしじゃなくて、何故、スキャンダル塗れの彼女な訳? 報道番組のキャスターは、昔からの夢だった、、、、その為の素養は身に付けてきたつもり・・・。プロデューサーやスポンサーに媚びて、ニコニコと笑っているのが必要なら、そうしてやるわよ。でも、そんなの、誰も求めてない! 薄っぺらなコンセプトを以て臨めば、結局、自分達の首を絞めかねない事くらい、皆、分かっているんだから・・・。いちゃもんを付けたいんじゃない、、、、何か、それなりの理由が有る筈だし、あたしは、それが知りたいの!」
仕事仲間として、気心の知れた、長い付き合いのディレクターが宥めるように、言葉を差し挟む。
「単純に、忙しいからだよ。多くの番組を抱えているし、スケジュール的に、これ以上、仕事を増やしたら、肉体的にも、精神的にも潰されてしまう、、、、そういう判断が先に有って、今回は、起用を見送られたに違いないよ」
これしきの、取って付けた理由では、本人も、さすがに納得しないようだ。
「スケジュールの調整に関してなら、事前の相談なり、何なりが示されていて、然るべき、、、、あたしを起用したい思わくが有れば、ね。つまり、そんな、下手な説明を差し出してくるくらいなんだから、、、、あなた、何か知っているのね?」
相手の抜け目ない洞察に、ディレクターも観念したようで、一つ、大きく、息を吐くと、切々と話し始める。
「問題は、やっぱ、元・男性アナウンサーって事だと思うよ・・・」
「偏見よ!」
「元・男性ってところは、問題ないけど、、、、男性アナが女性アナに変身したところが、報道番組として、“やらせ”を思い起こさせる、という評価なんだな。スポンサーの食品会社も、“異物混入”を想起させてしまう、と・・・」
えっと、、、、色々、すみません・・・
仕事仲間として、気心の知れた、長い付き合いのディレクターが宥めるように、言葉を差し挟む。
「単純に、忙しいからだよ。多くの番組を抱えているし、スケジュール的に、これ以上、仕事を増やしたら、肉体的にも、精神的にも潰されてしまう、、、、そういう判断が先に有って、今回は、起用を見送られたに違いないよ」
これしきの、取って付けた理由では、本人も、さすがに納得しないようだ。
「スケジュールの調整に関してなら、事前の相談なり、何なりが示されていて、然るべき、、、、あたしを起用したい思わくが有れば、ね。つまり、そんな、下手な説明を差し出してくるくらいなんだから、、、、あなた、何か知っているのね?」
相手の抜け目ない洞察に、ディレクターも観念したようで、一つ、大きく、息を吐くと、切々と話し始める。
「問題は、やっぱ、元・男性アナウンサーって事だと思うよ・・・」
「偏見よ!」
「元・男性ってところは、問題ないけど、、、、男性アナが女性アナに変身したところが、報道番組として、“やらせ”を思い起こさせる、という評価なんだな。スポンサーの食品会社も、“異物混入”を想起させてしまう、と・・・」
えっと、、、、色々、すみません・・・
