携帯電話を子供に持たせるべきでは無い、とする議論が盛んなようです。
機能制限付の必要性が叫ばれているように、不要論の、一つの理由として、『インターネットにアクセスできる環境は危険』という趣旨の意見が有ります。
でも、何れ、大人になれば、その活用は余儀無くされます。大人になってから、安全、且つ、有意義な使い方を学ぶのなら、結局、同じ事なのでは無いでしょうか? それとも、齢を重ねれば、そういう知恵は自ずと身に付く、とでも・・・? インターネット絡みに限らず、大抵の犯罪は、その、齢を重ねている大人が犯すものなのですよ? 正しい用途を知るのは、正しい教育が有ってこそ、、、、それを避けるのは、交通事故や紫外線など、危険だからと言って、子供を家の中に閉じ込めておくような、過保護な処置と、実質、一緒でしょう。
但し、“教育”と言えば、聞えは良いですが、、、、“画一的な人格を大量生産する行為”でも有りますからね。しかも、実際は、そうしようと思っても、そうはなりませんし・・・。
どうせ一元管理するのなら、“自由”を阻害しますが、個々に<寄与>するより、全体に<規制>する方が効率的です。
ま、結局は、落し所を探るしかないのでしょうね(腰砕けの纏めで、すみません・・・)。
魔法使い見習いのニカは、師匠で在るパリスに、試験が為の、とある難題を突き付けられます。
パリス「ニカや、、、、今から、お前に、<相手の心が読める目>と、<相手の心を砕ける手>と、<相手の心を癒せる声>、この、三つの力を授けよう。但し、それぞれ、一回ずつしか使えない。でも、正しく活かせば、必ず、目的は達せられる筈じゃ」
試験の課題とは、【与えられし力を駆使する事で、湖に生息し、最近、何故か暴れ始めて、洪水を引き起こし、湖辺の住民を困らせている巨大竜を退治せよ】というものでした。条件としては、三つの力を全て、使い切らなければなりません。
ニカには、さっぱり、意味が解りません。
ニカ 「相手の心が読める目>と<相手の心を癒せる声>の使い途は、何と無く、想像が付くけど、、、、<相手の心を砕ける手>って・・・? ただ、“退治しろ”って事なんだから、その点を重視するなら、これだけでも済むような・・・? 絶対、何方かが要らないんだ!」
めんどう臭くなったニカは、与えられた力の何も使わず、別の、強力な魔法で、巨大竜を退治してしまいます。そして、意気揚々と、師匠の元に戻って来ました。
パリス「ニカや、、、、成功したかな?」
ニカ 「え、、、、ばっちり退治しちゃいましたよ。これで、住民達も困らずに済むでしょう」
パリス「そうか、それは良かった。では、お前には、褒美を遣わそう」
ニカ 「本当ですか? 褒美って、どんな・・・?」
パリス「<相手を変身させられる力>だ」
ニカ 「凄い! それ、欲しかったんですよ」
パリスは、ニカに向かって、杖を一振りしました。すると、ニカの姿は、蛙に変身してしまいました。
ニカ 「ゲコゲコ? ゲコゲコゲコゲコ?(え? 何これ?)」
パリス「おや? おかしいな?」
ニカ 「ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ?(如何いう事なんです?)」
パリス「そう言われても、、、、お前、本当に、巨大竜を退治したのか?」
ニカ 「ゲコゲコ!(勿論!)」
パリス「うーん、、、、三つの力は使い切ったんじゃろ?」
ニカ 「・・・ゲコゲコ、、、、ゲコゲコ、ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ、ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ?(・・・ええ、、、、でも、もし使い切らなきゃ、如何なんだって言うんです・・・?)」
パリス「あの巨大竜は、実のところ、元はドジョウで、姿を変えられていたのじゃよ。暴れていたのは、馴染みの無い、自分の姿に戸惑って、唯、当ても無く、助けを求めていただけで・・・。そこで、あの、三つの力の、正しい使い方なんじゃが、、、、ま、説明の必要も無いだろう、、、、気持を理解し、乱れた感情を鎮めて、そして、惑わされた心を壊してしまえばいい・・・。“魔法”とは、心が囚われ、幻想を抱かされるもの、、、、この真理を知っていれば、実に容易い仕事じゃな。気の優しい魔法使いだと、“心を砕く”のを残酷に感じてしまうが、、、、惑わされし心は、変えられし姿と同様、本物では無いから、破壊してしまったところで、問題は無い訳だ。又、そうしなければ、元には戻れない、、、、お前みたいな奴には、向いていた試験じゃったかな? 唯、魔法の道理を悟らせる為の課題なのでな、別の手段で、ちょいちょいと、手軽に済ましてしまわぬかが心配だったが・・・」
ニカ 「ゲコゲコゲコゲコゲコゲコ、、、、ゲコゲコ、ゲコゲコゲコゲコゲコゲコ、ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ・・・?(ひょっとして、、、、例の、三つの力は、<相手を変身させられる力>に関連してたりなんか・・・?)」
パリス「勿論、、、、例の、三つの力は、使って、初めて、実際、身に付ける事が出来る・・・。あの三つを以て、<相手を変身させられる力>の作用を解ける訳で、言ってみれば、対抗手段として在るから、あの三つを身に付けてさえいれば、変身魔法の耐性を得たのも同然なんじゃ。逆に言えば、あの三つを身に付けていないと、<相手を変身させられる力>は得られない、、、、無理に取り込もうとした場合、免疫が無いので、大抵、自らの姿が変身してしまうんじゃがな・・・」
ニカ 「・・・ゲコゲコゲコ、、、、ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ・・・?(・・・ところで、、、、私の姿を元に戻して貰えたりは・・・)」
パリス「うーん、、、、でも、こんな失敗を為出かしてしまった後だけに、自信が無いなぁ・・・。まぁ、一応、遣ってみるがな・・・」
パリスは、再度、ニカに向かって、杖を一振りしました。すると、ニカの姿は、蛙からトカゲに変身してしまいました。
パリス「あぁ、やっぱり・・・! まだまだ、わしも未熟なようじゃ・・・」
ニカ (この、クソ爺・・・!)