女性は、男性の、意外な一面を認めると、心が揺り動かされるらしい。

学校では素っ気無く、粗野で、乱暴なのに、放課後、独り、公園辺りを屯する野良犬に、給食の、残りのパンを与えながら、微笑んでいる、その、優しい姿を見掛けた時とか・・・?

では、逆に、学校では明るく、紳士で、親切なのに、放課後、独り、公園辺りを屯する野良犬に、給食の、残りのパンで釣りながら、ほくそ笑んで、蹴飛ばしたりする、その、動物虐待の現場を見掛けた時とかは・・・? 

取り敢えず、意外な一面では有りますけど、、、、違う? ま、そうでしょうね。と胸は衝かれるだろうけど、それ切っ掛けで、好きな方じゃなく、嫌いな方に傾くだけか・・・。

好きな方に傾くケースのみを捉えて、示唆しているんでしょうね。

しかし、こんなシチュエーションは作ろうと思っても、作れるものじゃない、、、、自分の内に秘められた美点を、ワイルドだったり、シリアスだったり、ミステリアスだったり、何でも好いから引き摺り出し、増幅する事で、それを故意に(飽く迄も、さり気無く)見せ付けるぐらいの演出は、恐らく許されるし、又、出来そうなんだけど、そもそも、そんな蓄積が残されているか、如何か・・・。

こんな、下らない苦悩に耽っていると、普段、私的な会話など交わした事の無い女性から、不意に喋り掛けられたのだ。

「どうかしたんですか? 何か、とても悲しそう・・・」

えー? こんなもん? “棚から牡丹餅”以上の、“キッズプールから財宝”程の幸運ですよ、これ・・・!

「いや、なんでもないよ・・・」

この、場慣れしていない阿呆が作り笑いなんかして、変に取り繕うとしたのが、却って、良かったのか、、、、今度は、彼女の方が悲しそうな表情を向けてきて、確実に食い付いてきたみたいだ。

「宜しかったら、話して貰えませんか?」

このチャンスを離したくない! 僕の、切な思いとは裏腹に、つい先まで考えていた事は、極めて下劣な企みで、話して聞かせられる内容では無いし、、、、結局、力無く、唯、首を振ってみせるしかなかったのだ。

「あたしじゃ、駄目ですか?」

ふぉー! 怪我の功名というか、、、、流れは、完全に、こっちに向いている・・・、やはり、これを逃す手は無い!

「もう、終った事なんだよ、、、、だから・・・」

かっこ良くな~い、これ? 我ながら、巧く返せた、と思う、、、、確かに、もう、終りなんだ! うだうだ、妄想を廻らし、ぐだぐだ、画策を弄するのは・・・! 一筋の光明が見え始めている、、、、僕にも、春が、、、、(目薬を差してます)来た~~~~~~!

「〇〇さんって、、、、」

“〇〇さんって”って響き、、、、最高~!(特に、“って”の部分ね、、“って”の・・・) で、続きは何? 予想しちゃおっと、、、、一位は、【(〇〇さんって、、、、)ほっとけない】。二位は、【(〇〇さんって、、、、)何者?】。三位は、【(〇〇さんって、、、、)B型?】。なんちゃって、、、、三位は無い、三位は無い! 二位も無いけどね。たから、一位しか有り得ないって、、、、ぴったり当て填まるのは、他に無いでしょ?

「〇〇さんって、、、、何か、めんどくさいですよね?」

ゴォォォォォォォォォォン! ・・・今年も、後、223日か・・・。