家族と同居している女性が彼氏を連れて、帰宅した。
二人は大学生になったばかりで、知り合って、未だ間もなかった。
彼氏は御両親に紹介されると思い、緊張したが、夫婦揃って、外に出掛けていて、家には幼い弟しかおらず、正直、ほっとした。
女性は「着替えてくる」と言って、二階に上がり、彼氏は、リビングに残される。
そこへ、五歳になる弟が近付いてきて、彼氏に話し掛ける。

「僕、数が数えられるようになったんだよ。凄いでしょ?」

彼氏は、気さくに受け答えをする。

「凄いよ。幾つまで数えられるの?」

弟は、恥ずかしそうに言う。

「まだ、10までなんだけど、、、、指が足りなくなっちゃうから・・・」

彼氏は、ふと思い付く。彼女は、自分が初めての彼氏だとか言ってたけど、本当のところは如何なんだろう?そこで、こんな質問を弟に訊ねた。

「ねえ、お姉ちゃんは、今迄、何人の男の人を家に連れて来た事が有る?」

弟は、戸惑いながら、こう答えた。

「それは、お姉ちゃんのプライバシーに関わるだから、答えられないよ・・・」

彼氏は気まずくなって、こう言った。

「随分、難しい事を知ってるんだね。それも凄いよ」

褒められたので、弟は嬉しくなって、次のように言った。

「でも、僕に、その質問をしてきた男の人は、お兄ちゃんで、丁度、十人目だよ」